『フォールガイ』ネタバレ・あらすじ:二人の恋の行方

フォールガイは、80年代のアクション映画の雰囲気を色濃く残した痛快な作品です。

この作品は、アクションとラブコメを気持ちよく楽しめる作品です。ネタバレを含むあらすじを紹介してきますので、その点をご注意を。

ストーリーは、元恋人(エミリー・ブラント)とのその初監督作品に、怪我から復帰したスタントマン(ライアン・ゴズリング)が主人公。事件に巻き込まれながら、同時に、元恋人とラブコメディが展開していきます。

スタントマン出身の監督による往年のTV映画「俺たち賞金稼ぎ フォールガイ」のリメイク。スタントマンへのラブレターというだけあって、スタントと映画製作者への愛があふれまくっていました。

アクションとラブコメが絶妙に組み合わさった一作です。ここでは、コルトとジョディの関係の進展を中心に、その魅力を存分にご紹介しましょう!

 

*『フォールガイ』の基本情報含めたまとめ情報を知りたい方はこちら

『フォールガイ』映画の海外評価・あらすじ・スタント紹介!

『フォールガイ』 あらすじ

ここではコルトとジョディの関係を軸に、ネタバレを含むあらすじをご紹介していきます。

 

『フォールガイ』 落下シーンから始まる壮絶な物語

映画は、落下シーンのスタント撮影からスタートします。コルト(ライアン・ゴズリング)は、一度撮影したスタントが、主演俳優のトムの要望で再撮影になります。ここで危険なスタントを決行するも、事故に見舞われてしまいます。背中に重傷を負い、スタント業を引退せざるを得なくなったコルト。肉体だけでなく精神的にも大きなダメージを受け、恋人のジョディ(エミリー・ブラント、このときはカメラクルー係)の前から姿を消します。

この冒頭シーンは、アクション映画としての迫力と、スタントがいかに危険かを観客に知らしめるシーンです。まるで自分が落下するかのように、事故の描写がリアルで、当時のアクション映画のテイストを感じさせます。

 

『フォールガイ』 18か月後、再び交わる二人の運命

物語は、事故から18か月後に進みます。コルトは、ゲイルからシドニーでの撮影現場に招待されます。ジョディの初監督作品でスタントマンが必要だから、という理由での呼び出しです。実はコルト、ジョディと別れたことを後悔しており、この機会に再び彼女と会いたい一心で依頼を受けます。

到着早々、コルトは砂浜でキャノンロールというスタントを決行。なんと8.5回転というギネス記録を塗り替える快挙を成し遂げます。この場面、スタントの迫力が溢れ、観客を圧倒します。アクションファンにはたまらないシーンですね。まだこの時点では、ジョディとコルトは再会していません。きっと再開していたら、ジョディはコルトがスタントすることに反対したでしょうね。

 

『フォールガイ』 再会の瞬間、心の葛藤が

8.5回転のキャノンロールスタントを見事に決めた後、コルトはジョディと再会します。ジョディは、自分の前から突然消えたコルトが現れたことに驚きつつも、冷静さを保っています。感情を押し殺しながらも、若干涙を流しそうになるジョディの姿が印象的です。このシーン、二人の間に流れる感情の波がリアルに伝わってきます。

 

『フォールガイ』 火だるまスタントとプロットの混同

その後、コルトには火だるまになるスタントのシーンが回ってきます。ジョディは、コルトに対してイライラを募らせ、何度もスタントの取り直しを命じます。映画のプロットを利用して、主人公が前から消え、戻ってきた際の会話をどうするかをスタッフ全員の前でコルトに尋ねるシーンが展開。まるで痴話げんかのような雰囲気で、周りの出演者たちもニヤニヤしているのが、着ぐるみ越しでも伝わってきます。

ここでコルトが言うセリフ、「消えたことをずっと後悔している。もう一度チャンスが欲しい」という台詞が、まるで映画のストーリーと二人のリアルな関係が重なっているようで、非常に感情的です。

 

『フォールガイ』 車内での回想と会話

コルトが車の中でテイラースイフトのAll Too Wellを聴きながら、二人のことを回想しているシーンもまた、感情を揺さぶります。ジョディが車にやってきて話をし、二人は別れることになります。ここでのコルトの孤独な思いとジョディの複雑な感情が、観客に強く伝わります。

 

『フォールガイ』 撮影後のカラオケパーティとトムのボディガードの襲撃

撮影後、ジョディからカラオケパーティに誘われたコルト。しかし、トムのボディガードがコルトとトムのアシスタントのアルマを襲うという事件が発生。狙いはトムの携帯電話です。なんとか撃退したコルトは、ジョディとの約束の店に急ぐも、時遅くジョディはすでに帰ってしまっています。このシーンは、サスペンスとアクションが絶妙に組み合わさった瞬間です。なんとか、間に合うかと思わせておいて、空ぶる流れは切ないです。

 

『フォールガイ』 トムの捜索と逃亡

コルトはダン(スタントコーディネーター)とともに、ゲイルからの依頼ある、主演俳優トムの捜索に乗り出します。トムがスタントマンの一人を誤って殺してしまった動画を入手し、そのタイミングでトムのボディガードに襲われます。ボートで逃亡するコルトが、追い詰められながらもジョディに電話で思いを打ち明けるシーンが、感動的です。「今でも愛している」との告白が、彼の心の奥底からの叫びのようです。そして撮影中の映画のエンディングで悩んでいるジョディに、「ハッピーエンドで終わらせてくれ」と伝えたところで、ボートは爆発。電話が切れてしまいます。

 

『フォールガイ』 ゲイルの策略とクライマックス

その後、事件の黒幕であるゲイルからジョディに、コルトがボート事故で死亡したという情報が伝えられます。しかも、コルトにトムの罪を着せて、自殺に見せかけるための仕組みです。実はコルトは生き残っており、ジョディのトレーラーハウスにやってきます。コルトがエイリアンの着ぐるみを着て現れるシーンは、ユーモアとサスペンスが混じった面白い瞬間です。ジョディはコルトとは知らずに本気でぶちのめします。床に組み伏せられたトムが、サムズアップをしたところで、ジョディがその正体に気づきます。この時のジョディの表情がまた良い!そしてジョディもコルトへの思いが爆発します。

そして事件の黒幕はゲイルとトムであることを、コルトはジョディに説明します。

 

『フォールガイ』 真相暴露とハッピーエンド

コルトとジョディは、真相を暴くための計画を立てます。撮影中にトムに自白させる計画が見事にはまり、トムが真相を白状します。しかし、ゲイルが録音機材を奪い、ヘリコプターで逃亡を図ります。

最後のアクションシーンでは、スタント用の爆薬でヘリコプターの離陸を妨害し、ジョディが運転するアームカーにコルトが飛び乗り、ヘリコプターに飛び移ろうとする場面が展開されます。その運転中に、コルトが18か月前に果たせなかった避暑地でスパイシーマルゲリータを飲むデートの提案をします。見事にヘリコプターに飛び乗り、クライマックスです。録音を取り戻し、ゲイルたちを捕まえることに成功します。

最後は、二人が抱き合いキスをするシーンで幕が閉じます。このシーンも往年の映画のエンディングをほうふつとさせるシーンで、とても印象的です。その後、エンドロールでは二人が避暑地でスタントドライブのシーンが描かれ、ハッピーエンドで物語が締めくくられます。まさに80年代アクション映画の真骨頂ですね!

 

興行収入速報

公開初週のランキングは初登場7位を記録。北米での大ヒットに続き、日本でも好調なスタートを切りました。

 


「フォールガイ」は、アクションとラブコメディが絶妙に絡み合った楽しい作品です。スタント・アクションシーンの迫力、ラブコメ要素、そしてハッピーエンドの爽快感が見事に融合しています。80年代アクション映画のファンなら、絶対に楽しめる一作です!

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