Last Updated on 2025年3月19日 by フカミ
「侍タイムスリッパー」聖地(ロケ地)13か所以上を紹介! 京都の古刹から大阪の現代映画館まで、デラックス版限定シーンの舞台も紹介。沙倉ゆうのさんのロケハン動画で紹介された隠れた名所も。番外編として、安田監督オーナーの油そばのお店も紹介!
正直に言うと、昔は時代劇を毎日観ていたのに、最近は観なくなっていたのです。でも、友人から「侍タイムスリッパー、絶対見た方がいいよ」って熱く語られて、何となく見に行ったら…これが予想外にハマってしまいました!笑える場面もあれば、ジーンとくる場面もあって、もう一回見たいと思ったんです。そこで思い立ったのが、実際のロケ地を巡ってみようということ。
仕事の合間を縫って京都と大阪を中心に巡ってきたので、同じように「侍タイムスリッパー」にハマった方のために、ロケ地情報をシェアします!
あなたは、こんなことを知りたいと思いませんか?
- 冒頭の斬り合いシーンはどこで撮影されたの?
- 京都市内のどんな歴史的な場所が使われたの?
- デラックス版だけの特別なロケ地って?
- 沙倉ゆうのさんが訪れたロケハン地点は?
本記事では、「侍タイムスリッパー」のロケ地を徹底解説します。映画の見どころシーンと共に、各ロケ地の魅力をご紹介。さらに、ロケハンで訪れた隠れた名所情報も。
この記事を読むと、あなたは:
- 映画をより深く楽しめるようになる
- 知られざる京都の魅力を発見できる
- 時代劇ファン必見の聖地を知ることができる
- デラックス版とスタンダード版の違いがわかる
時代劇とSFが融合した「侍タイムスリッパー」の世界。そのロケ地を巡ることで、作品世界を追体験できると思います。京都から始まる、笑いと感動の聖地巡礼の旅へ出発しましょう!
- 「侍タイムスリッパー」の物語概要とロケ地の全体像
- 京都・龍譚寺:時代を超える冒頭の斬り合いシーンと現代の居候先
- 東映京都撮影所:時代劇の聖地で撮影された主要シーン
- 京都市内の歴史的ロケ地:妙心寺と大覚寺に見る幕末の記憶
- 京都・広沢池:竹藪で繰り広げられる「実録龍馬伝」の撮影シーン?
- 京都・喫茶クラウン八条店:レトロな空間で紡がれる未来への決意
- 京都三条会商店街:現代と過去が交錯する不良とのからみシーン
- 滋賀・油日神社:クライマックスを飾る壮大なロケ地
- 大阪市内・イオンシネマ大日:現代の映画館を舞台にしたシーン
- デラックス版限定:大阪中之島公会堂のヨーロッパ編と鳥取砂丘の西部劇編
- 「侍タイムスリッパー」ロケハン in 京都:沙倉ゆうのさんが訪れた魅力的なスポット
- 池袋シネマ・ロサ:「侍タイムスリッパー」の第一号上映館
- 川崎チネチッタ:「侍タイムスリッパー」デラックス版の特別上映会場
- 京都・木屋町:安田淳一監督のお店で味わう撮影の余韻
- まとめ:「侍タイムスリッパー」ロケ地巡りの旅を終えて
「侍タイムスリッパー」の物語概要とロケ地の全体像
まず簡単に映画の内容を振り返ると、「侍タイムスリッパー」は会津藩士の高坂新左衛門(山口馬木也さん演じる)が現代にタイムスリップして、時代劇の斬られ役俳優として奮闘するコメディ映画です。監督は安田淳一さん。初めは「おいおい、こんな設定大丈夫か?」と思いましたが、これが妙にリアルでグッときました。
ロケ地を調べていくと、主に以下の場所で撮影されていることがわかりました:
京都府: 龍譚寺、東映京都撮影所、妙心寺、大覚寺など
滋賀県: 油日神社
大阪府: 大阪市中央公会堂、イオンシネマ大日
鳥取県: 鳥取砂丘
特に面白いのが、川崎チネチッタでのみ上映されているデラックス版の存在。大阪と鳥取での追加シーンを見られるのはデラックス版だけなんです。僕は仕事の都合で大阪まではすぐに行けたんですが、鳥取は次の連休に計画中です。
それでは各ロケ地を紹介していきます。最初は冒頭の印象的なシーンの舞台から始めましょう!
京都・龍譚寺:時代を超える冒頭の斬り合いシーンと現代の居候先
「侍タイムスリッパー」で最初に登場する龍譚寺。映画を観た翌週末、すぐに訪れてみました。京都市内から少し離れていますが、カーナビでなんとか到着。「ここで山口さんと庄野﨑さんが斬り合ったのか!」と思うと、なんだか興奮しました。
龍譚寺:京都府亀岡市薭田野町佐伯岩谷ノ内院ノ芝60
- 静かな佇まいが特徴的な寺院
ここでは主に:
- 冒頭の斬り合いシーン:会津藩士の高坂新左衛門が、藩命で長州藩士の山形彦九郎と激しい斬り合いを演じるシーン
- タイムスリップのきっかけ:高坂が落雷に遭い、現代へタイムスリップするシーン
- 現代での居候先:タイムスリップした高坂が、寺の住職に救われ居候する場面
として使われています。
面白いのは、龍譚寺がロケ地の中で唯一、幕末と現代の両方のシーンで使われている点。「同じ場所で時代が変わる」という設定が、タイムスリップの話をより説得力あるものにしているなと思いました。境内を歩きながら、「ここで落雷を受けて…」なんて場面を想像してニヤニヤしてしまいました。
他にも訪れている方がいらっしゃったので、同じように侍タイムスリッパーのロケ地巡りをされていたのだろうと思います。
東映京都撮影所:時代劇の聖地で撮影された主要シーン
次に訪れたのが東映京都撮影所。ここは映画の中で高坂が斬られ役俳優として奮闘する重要な舞台ですね。実は小学生の修学旅行以来の訪問だったんですが、その時の記憶とはだいぶ違って見えました。
東映京都撮影所:京都市右京区太秦東蜂岡町10
撮影所内とは:
- 広大な敷地内に江戸時代の街並みや武家屋敷などのオープンセットが常設
- 最新の撮影設備と伝統的な技術が融合
- 「侍タイムスリッパー」の撮影は2022年7月~12月に毎月1週間ずつ行われた
- 東映京都撮影所は、2024年から段階的にリニューアル予定。2025年第1期にリニューアルオープン予定。2028年までに全面リニューアルを完了予定。
東映京都撮影所では:
- 高坂新左衛門が時代劇の斬られ役俳優として奮闘するシーン
- 劇中劇の撮影シーン
- 現代の撮影所スタッフとのコミカルなやり取り場面
などが撮影されています。
スタジオパークのツアーに参加すると、映画で使われたセットの一部を見ることができます。ガイドさんによると、「侍タイムスリッパー」は2022年7月~12月まで、毎月1週間ほど撮影に来ていたそうです。ちなみに東映京都撮影所は2025年から段階的にリニューアルして、2028年までに全面リニューアルするそうです。今のうちに見ておいて良かった!
中村座と吉原通り以外のほぼすべてのセットが「侍タイムスリッパー」に登場しているとのこと。撮影所のスタッフさんによると、「あの岩を持ち上げるシーンは、実はスタッフの中でも爆笑を取った場面」なんだそう。高坂が撮影所のセットに驚くリアクションを演じた山口さんの演技力に感動しました。
京都市内の歴史的ロケ地:妙心寺と大覚寺に見る幕末の記憶
京都市内には歴史的な寺院が多いですが、「侍タイムスリッパー」では風見恭一郎(冨家ノリマサさん)の過去との葛藤シーンで使われていました。
妙心寺涅槃堂:京都市右京区花園妙心寺町1
- 「最後の侍」という劇中劇で、3人の侍と風見恭一郎(元 山形彦九郎)が斬り合うシーンの撮影に使用
- 風見が幕末に人を斬った嫌な思い出を乗り越える重要な場面
大覚寺:京都市右京区嵯峨大沢町4
- 風見恭一郎の幕末回想シーンの撮影に使用
- 過去の罪悪感と向き合う風見の内面描写に深みを与える舞台
正直に言うと、最初は「なんで同じような寺がたくさん出てくるんだろう?」と思ったんです。でも実際に訪れてみると、それぞれに全然違う雰囲気があることがわかりました。妙心寺の厳かさと大覚寺の荘厳さ、どちらも独特の空気感があります。
特に印象的だったのは妙心寺涅槃堂でのシーン。風見が過去に人を斬った記憶に苦しみながらも、高坂の助けでその記憶を乗り越えていく場面は、映画の中でも重要なポイントでした。会津藩出身の高坂が長州出身の風見を助ける展開は、歴史の和解みたいなものを感じさせて、なんだか胸にグッときましたね。
京都・広沢池:竹藪で繰り広げられる「実録龍馬伝」の撮影シーン?
広沢池周辺の竹藪は、劇中劇「実録龍馬伝」の撮影シーンに使われていました。正直、最初は「ただの竹林かな?」と思ったんですが、現地に着いてみると映画のシーンがリアルに蘇ってきて、思わず「おっ!」と声が出ました。
広沢池 竹藪:京都市右京区嵯峨広沢池下町
広沢池周辺の竹藪:
- 自然豊かな環境が時代劇の雰囲気を醸し出す
- 竹藪の中での殺陣シーンが独特の緊張感を生み出す
- 京都の歴史的な景観が物語の背景として適している
「侍タイムスリッパー」では、この場所で以下のようなシーンが撮影されました:
- 高坂新左衛門が急遽、殺陣に参加する「実録龍馬伝」の撮影シーン
- 現代の撮影技術と時代劇の伝統が融合する様子
- 坂本龍馬(開国派)に対峙した高坂(会津-幕府側)が気迫のこもった演技を認められた
竹藪の中での殺陣シーンは、自然の光が竹の間から差し込む様子が美しく、緊張感があります。特に高坂が坂本龍馬の名前を聞いた瞬間に見せる反応は見事でした。会津藩士として幕府側だった高坂にとって、開国派の坂本龍馬は敵。その設定がリアルに伝わってきます。
現地では撮影が行われた時間帯に合わせて夕方に訪れました。西日が竹林に差し込む光景は、映画のワンシーンを思い出させるもので、思わず写真を何枚も撮りました。もし訪れる機会があれば、夕方の時間帯がおすすめです。
血のりを理解していない高坂が、本当に死ぬと勘違いしたリアクションが可愛かったですね。時代劇撮影の血のりを知らなかった高坂の反応に、思わず笑ってしまった覚えがあります。
京都・喫茶クラウン八条店:レトロな空間で紡がれる未来への決意
喫茶クラウン八条店:京都市南区吉祥院中河原西屋敷町1-2
ここは「侍タイムスリッパー」の現代パートで重要な転機が撮影されました。この喫茶店は、昭和レトロな雰囲気を色濃く残す独特の魅力を持ち、物語の舞台として印象的な空間を提供していました。
喫茶クラウン八条店での「侍タイムスリッパー」のシーン:
- 高坂が住職とともに、助監督の山本優子に面談し、殺陣師の関本への弟子入りの仲介を依頼する場面
- 高坂の新たな人生の出発点となる重要なシーン
- 昭和を感じさせる喫茶店の雰囲気が、現代に必死に適応しようとする高坂の心情を効果的に表現
- 懐かしさを感じさせる空間で、高坂の未来への決意が語られる対比が印象的
映画を観た後、絶対に行きたかったのがこの喫茶店。高坂が住職と一緒に助監督の山本優子(沙倉ゆうのさん)に会い、殺陣師の関本(峰蘭太郎さん)への弟子入りを頼むシーンの撮影場所です。
店内に入った瞬間、「ああ、ここだ!」と興奮しました。昭和レトロな雰囲気がそのまま残っていて、まるで時間が止まったような空間。お店の方に「侍タイムスリッパーのロケ地を見に来ました」と言うと、「よく来てくれますよ」と笑顔で教えてくれました。
高坂が座っていたテーブルに座り、同じアングルで写真を撮影。コーヒーを飲みながら、「ここで高坂の人生が大きく変わったんだな」と考えると、なんだか感慨深かったです。
レトロな喫茶店で、幕末からタイムスリップした侍が現代での新しい生き方を模索するという設定が、不思議とマッチしていると感じました。お店のブレンドコーヒーも美味しかったです。映画ファンなら一度は訪れる価値があります!
京都三条会商店街:現代と過去が交錯する不良とのからみシーン
京都三条会商店街は、高坂が会津の歴史を知って酒に酔い、不良に絡まれるシーンの撮影場所です。このシーンは個人的にも印象深かったですね。会津藩の悲劇を知って打ちひしがれた高坂が、現代の若者に絡まれる…この対比が秀逸だと思いました。
京都三条会商店街:京都市中京区壬生馬場町11
- 古くからの伝統と現代的な要素が共存する場所
「侍タイムスリッパー」では、この商店街で以下のようなシーンが撮影されました:
- 幕末の会津の歴史を知って酔っぱらった高坂が、不良に因縁をつけられるシーン
- 高坂の侍としての誇りと現代社会とのギャップが表現されるシーン
商店街を歩きながら、シーンの流れを追体験。不思議なもので、映画を知らずに訪れたら普通の商店街なのに、映画のシーンを知っていると全く違った見方ができるんですよね。
ここでのシーンは、高坂の内面的な葛藤が外部の衝突と重なる重要な場面。会津藩の歴史を知って打ちのめされた高坂の悲しみが、現代の若者との衝突でさらに深まります。この体験が後のクライマックスでの演技につながっていくんですよね。「タイムスリッパー」という言葉の意味を深く考えさせられました。
ちなみに商店街には美味しい食べ物屋さんもたくさんあるので、ロケ地巡りの休憩にもピッタリです。僕はここで京都名物の湯葉丼を食べました。意外とリーズナブルでしたよ!
滋賀・油日神社:クライマックスを飾る壮大なロケ地
油日神社:滋賀県甲賀市甲賀町油日1047-1
映画のクライマックス、高坂と風見が真剣で勝負するシーンが撮影されたのが、滋賀県の油日神社です。京都からちょっと足を伸ばす形になりますが、映画の重要なシーンだけに訪れる価値は十分ありました。
油日神社での「侍タイムスリッパー」のクライマックスシーン:
- 高坂と風見が武士の本分をかけて真剣を使った勝負をする
- 神聖な雰囲気が物語のクライマックスにすごみを与える
- 歴史的な建造物が時代を超えた物語にマッチ
- 広大な境内が大規模なアクションシーンにふさわしい
広大な境内と荘厳な雰囲気は、映画のクライマックスにふさわしい場所だと感じました。現地のスタッフによると、ここでの撮影は2022年11月下旬の夜間に3日間かけて行われたそう。夜の神社の雰囲気を出すのに、すごく苦労したらしいです。
実際、夕暮れ時に訪れてみると、昼間とはまた違った雰囲気があります。空が暗くなってくると、映画のシーンを思い出して少し背筋が寒くなりました(笑)。
油日神社は時代劇映画のロケ地としても有名なんだそうです。風見と高坂の真剣勝負が、ここで行われたという事実に、「映画製作者の思いが伝わるなぁ」と感じました。映画の重要なシーンが撮影された場所に立つと、あの緊張感がよみがえってきて、思わず「真剣で勝負!」と声に出してしまいそうになりました。
大阪市内・イオンシネマ大日:現代の映画館を舞台にしたシーン
大阪の守口市にあるイオンシネマ大日は、劇中劇「最後の侍」の公開シーンが撮影された場所です。映画館で映画を観るシーンを、実際の映画館で撮影するという「映画の中の映画」的な構造が面白いですよね。
- イオンシネマ大日:大阪府守口市大日東町1-18
- 劇中劇「最後の武士」の公開シーンで登場
- 8番シアターが撮影に使用
この場所でのシーンは下記の意味があると筆者は考えます:
- 現代の映画文化を象徴する建物
- 時代を超えた物語にふさわしい対比を表現
- 「映画の中の映画」というメタ的な要素の表現
イオンシネマ大日の8番シアターが撮影に使用されたそうで、実際に覗いてみました。「ここで風見と高坂が完成した映画を見たんだな」と思うと、なんだかグッと来るものがありますね。
映画内映画「最後の侍」の上映シーンは、クライマックスの真剣勝負から場面が変わるタイミングで挿入されます。この切り替えが絶妙で、フィクションとリアリティの境界があいまいになる感覚を覚えました。
映画館のスタッフさんも「侍タイムスリッパー」ファンが多く訪れると言っていました。実は僕、このシーンを観た後、自分が「侍タイムスリッパー」を見ている映画館と、映画内の映画館がリンクして、不思議な感覚になったんですよね。メタ的というか…表現が難しいですが、独特の体験でした。
デラックス版限定:大阪中之島公会堂のヨーロッパ編と鳥取砂丘の西部劇編
「侍タイムスリッパー」のデラックス版限定シーンは、川崎チネチッタでしか見られません。でも、撮影場所は大阪と鳥取なので、僕もロケ地巡りをしてきました!
- 大阪中之島公会堂(大阪市北区中之島1-1-27):ヨーロッパ編
- 助監督優子の時代劇への夢:世界に時代劇の良さをアピールする夢語りシーン
- ヨーロッパを舞台にした時代劇:女性剣士(沙倉ゆうの)vs.フェンシング剣士(田村ツトム)の対決作品の構想
- 西洋建築と日本の時代劇のマッチングが生み出す独特の雰囲気
大阪中之島公会堂では、助監督の山本優子が描く「世界に時代劇をアピールする夢」の一環として、ヨーロッパを舞台にした時代劇のシーンが撮影されています。西洋建築と日本の時代劇の組み合わせが斬新で、思わず「おお!」と声を上げたくなる映像でした。
公会堂の建物は昼間なら無料で外観を見学できます。内部も一部見学可能なので、チェックすることをお勧めします。歴史的な建物の雰囲気と時代劇の組み合わせは意外と相性が良くて、「なるほど、こういう発想があるのか」と感心しました。
- 鳥取砂丘(鳥取県鳥取市福部町湯山2164-661):西部劇編
- 優子の時代劇への夢の続き:
- 西部劇の荒野を舞台とした作品:女性剣士(沙倉ゆうの)vs.ガンマン(安藤彰則)の対決作品
- 広大な砂丘が生み出す西部劇さながらの雰囲気
鳥取砂丘は、西部劇風の時代劇シーンの撮影場所。ここは今度の連休に行く予定です。写真で見る限り、砂丘の広大な風景が西部劇の荒野を見事に再現していて、「こんな発想があったのか!」と驚きました。
これらのデラックス版限定シーンは、時代劇の可能性を広げる試みと言えます。国内だけでなく、世界に向けた時代劇の魅力発信というテーマが込められていて、見応えがありました。
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「侍タイムスリッパー」ロケハン in 京都:沙倉ゆうのさんが訪れた魅力的なスポット
沙倉ゆうのさんのYouTube動画「映画『侍タイムスリッパー』ロケハン in 京都」で紹介されていた場所も巡ってみました。実際に撮影には使われなかったものの、ロケハンで検討された場所というのも興味深いですよね。
- 大沢池:京都市右京区嵯峨大沢町
- 大覚寺の境内にある広大な池(嵯峨天皇ゆかりの地)
- 沙倉さんが「こんなに広いの知らなかった」と驚いている様子が印象的
- 祇王寺:京都市右京区嵯峨小倉山小倉町65
- 苔寺として有名な静寂な雰囲気の寺院
- 沙倉さんが「きれい」と表現されていました。
- 二尊院:京都府京都市右京区嵯峨二尊院門前長神町27
- 小倉山の麓にある寺院
- 沢の池:京都市右京区嵯峨野宮ノ元町
- 嵯峨野の風景を代表する美しい池
- 夕立の後に訪れ、その美しさに感動している様子が紹介されています
- 下鴨神社 糺の森:京都市左京区下鴨泉川町59
- 世界遺産に登録された由緒ある神社
- 広大な森が印象的で、神秘的な雰囲気を持つ
- 動画の中で、撮影には使用しないと発言あり
中でも個人的に印象的だったのは沢の池です。動画では沙倉さんが夕立の後に訪れ、その美しさに感動している様子が紹介されていました。実際に行ってみると、確かに水面に映る風景が絵画のようで、思わず見入ってしまいました。
下鴨神社の糺の森は広大で神秘的。動画では「撮影には使用しない」と言われていましたが、訪れる価値は十分あります。静かな森の中を歩いていると、タイムスリップしたような不思議な感覚になりました。
これらの場所は映画には登場しませんが、沙倉さんの目を通した「侍タイムスリッパー」の世界観を体験できる貴重なスポットです。ロケハン動画を見てから訪れると、また違った楽しみ方ができますよ。
池袋シネマ・ロサ:「侍タイムスリッパー」の第一号上映館
「侍タイムスリッパー」には映画内に登場しませんが、作品と深い関わりを持つ場所として池袋シネマ・ロサを紹介します。ここは映画の第一号上映館として重要な場所です。インディーズ映画や自主制作作品の聖地とも言える場所で、「侍タイムスリッパー」のヒットを支えた重要な劇場です。
「侍タイムスリッパー」の上映に関して、池袋シネマ・ロサは以下のような特徴を持っています:
1. 自主制作映画の第一上映館
2. 熱心な映画ファンが集まる場所
3. 監督や出演者によるトークイベントの開催
4. 映画グッズの販売
特筆すべきは、シネマ・ロサの観客の熱心さです。安田監督は
「5回でも6回でも見てくれるお客さんがいる」と聞いていましたが、実際に多くのリピーターが現れ、中には14回も観た人がいたそうです。
NHK 2024年10月28日
この映画館の観客の熱心さは特筆すべきもので、安田監督によると「5回でも6回でも見てくれるお客さんがいる」と聞いていたそうですが、実際には14回も観た人がいたとか。熱心なファンの声が広がって、大手劇場や配給会社に伝わり、全国展開のきっかけとなりました。
また、シネマ・ロサでは「制作者と映画ファンをつなぐこと」を大切にしているそうです。監督が直接チラシを配ったり、観客と交流したりする機会もあり、これが作品への愛着を深める要因となっています。
個人的に印象に残ったのは、安田監督の言葉です。
「こんなに愛してくださって、温かいお客さんがいる映画館で始められたことが本当に幸運だった」
NHK 2024年10月28日
という言葉に、シネマ・ロサの特別な雰囲気が表れていると感じました。
確かに何かスペシャルな空間でした。「侍タイムスリッパー」のポスターが今でも大切に飾られていて、ファンの聖地として機能し続けているようです。
川崎チネチッタ:「侍タイムスリッパー」デラックス版の特別上映会場
池袋シネマ・ロサと並んで、「侍タイムスリッパー」の特別な上映会場となっているのが、川崎チネチッタです。ここでは先ほど紹介したデラックス版が独占上映されています。観たことがある人なら分かると思いますが、通常版に追加された特別シーンで、より作品世界を深く体験できます。
川崎チネチッタでの「侍タイムスリッパー」デラックス版の上映の特徴:
- デラックス版の独占上映
2. 映画関連の展示やイベントの開催
3. 充実した映画グッズの販売
川崎チネチッタでの「侍タイムスリッパー」デラックス版の上映は、ファンにとって特別な体験になると思います。通常版に追加された特別シーンや、より深い作品世界を体験できました。
川崎チネチッタの4階で開催されているオフショット写真展も必見です。撮影現場の雰囲気や俳優たちの素顔を垣間見ることができる貴重な展示でした。僕は平日の昼間に訪れたので、ゆっくり鑑賞できました。作品の裏側を知ることで、映画への理解もさらに深まりました。
また、映画グッズの販売も充実しています。パンフレットだけでなく、タイムスリッパーTシャツや扇子など、映画の世界観を楽しめるグッズが用意されていました。僕も迷った末にパンフレットを購入。思い出として大切にしています。
独特の雰囲気があるのも川崎チネチッタの魅力です。イタリアの街並みを模した「ラ チッタデッラ」内にあり、それ自体がエンターテイメント空間となっています。時代を超えた「侍タイムスリッパー」の世界観と不思議とマッチしていると感じました。
京都・木屋町:安田淳一監督のお店で味わう撮影の余韻
最後に紹介するのは、「侍タイムスリッパー」の安田淳一監督がオーナーを務める「油そばの味の天徳 四条木屋町店」です。「侍タイムスリッパー」本編には登場しませんが、作品と深い関わりを持つ場所と言えると思います。
店舗情報:
- 店名:油そばの味の天徳 四条木屋町店
- 住所:京都府京都市下京区真町455 第一小橋会館(京都河原町駅から徒歩1分)
この店が「侍タイムスリッパー」ゆかりの場所として注目される理由:
- 安田淳一監督自身がオーナーなお店
- 映画のロケハン動画の最後で紹介
これは映画には登場しませんが、監督のお店ということで是非訪れたかった場所。仕事の関係で京都に行った際に、わざわざ立ち寄りました。
店内は決して広くはありませんが、アットホームな雰囲気。壁にはさりげなく「侍タイムスリッパー」のポスターが飾られています。
注文したのは「油そば」。これが絶品でした!コシのある麺と特製のタレが絡み合い、思わず「うまっ!」と声が出てしまいました。
お店にいた時、たまたま他の「侍タイムスリッパー」ファンらしき方も来店していて、軽く会話をしました。「油日神社行きました?」「いやー、まだなんです」なんて会話が自然と生まれる、ファン同士の交流の場にもなっているようでした。
映画の感動をそのままに、美味しい油そばを味わう。これも「侍タイムスリッパー」ロケ地巡りの醍醐味かもしれません。
まとめ:「侍タイムスリッパー」ロケ地巡りの旅を終えて
「侍タイムスリッパー」のロケ地巡りを通じて、映画の世界をより深く体験することができました。京都を中心に滋賀、大阪、そして鳥取と、場所によって全く異なる雰囲気があり、それぞれのシーンにぴったりのロケーションが選ばれていることに感心しました。
「侍タイムスリッパー」ロケ地の魅力
- 京都・龍譚寺:時代を超える冒頭の斬り合いシーンと現代の居候先
- 京都市内の歴史的ロケ地:妙心寺と大覚寺に見る幕末の記憶
- 滋賀・油日神社:クライマックスを飾る壮大なロケ地
- 大阪市内・イオンシネマ大日:現代の映画館を舞台にしたシーン
- デラックス版限定:大阪中之島公会堂と鳥取砂丘の特別シーン
実際、この映画は笑いあり感動ありのエンターテイメント作品でした。ロケ地巡りを通じて、日本の歴史や文化にも少し興味が湧いてきて、自分でも意外です。
もし「侍タイムスリッパー」をまだ見ていない方がいれば、ぜひ観てみてください。そして映画を観た後は、この記事を参考にロケ地巡りをしてみてはいかがでしょうか。きっと映画の感動がより深まるはずです。
今回、友人とロケ地巡りをしたのですが、映画のシーンを思い出しながら「ここでこんなシーンがあったね」と話すのが楽しくて、思い出に残る旅行になりました。皆さんも是非、「侍タイムスリッパー」の世界を追体験してみてください!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。「侍タイムスリッパー」の世界が、みなさんの心に新たな感動と発見をもたらすことを願っています。
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