エイリアン:ロムルスの意味とは?:タイトルの由来をシリーズ7作品まとめて解説

エイリアン:ロムルスのタイトルの意味を考察。ローマ建国神話の兄弟との関連性やRomulus7文字の意味、建国になぞらえた新シリーズの展望まで。さらにプロメテウスからのシリーズ7作品のタイトルに込められた意味をまとめて解説!

エイリアンシリーズの各作品タイトルに込められた意味と、物語の進化を探ります。

  • エイリアン ロムルス:ローマ建国神話の兄弟と新たな始まり
  • プロメテウス:人類を生み出し、知識を与えた神
  • エイリアン:コヴェナント:「契約(コヴェナント)」 
  • エイリアン:(攻撃的な)異星人~宇宙での恐怖の始まり~
  • エイリアン2(原題:Aliens):エイリアンの複数形が示す激闘と母性の物語
  • エイリアン3(原題:Alien³):絶望と孤独を表す閉鎖された立方体³
  • エイリアン4(原題:Alien: Resurrection):再生がもたらす新たな恐怖

エイリアンシリーズは、各作品のタイトルを通じてどのように物語を進化させてきたのでしょうか?そして、最新作『エイリアン:ロムルス』は、この進化にどのような新章を加えるのでしょうか?

この記事では、最新作のエイリアン ロムルスとエイリアンシリーズの全6作品のタイトルに込められた意味を解説し、各作品が物語やテーマをどのように発展させてきたかを考察します。『プロメテウス』から『エイリアン4 (Alien: Resurrection)』まで、そして最新作『エイリアン:ロムルス』まで、シリーズ全体の進化を探ります。タイトルの変遷を通じて、エイリアンシリーズの魅力と深さを再発見できるでしょう。

エイリアンシリーズ(プロメテウスからエイリアン ロムルス)全作品のつながり解説はこちら

 

エイリアン:ロムルスの意味:タイトルに込められた深い象徴性

『エイリアン:ロムルス』のタイトルには、映画の舞台設定や物語のテーマに深い意味が込められていると思います。

 

エイリアンロムルス:タイトルの意味① ローマ建国神話の兄弟の物語に由来

このタイトルは、ローマ建国神話に登場するロムルスとレムスの物語に由来していると思います。神話では、ロムルスとレムスは双子の兄弟で、狼に育てられた後、ローマを建設しました。しかし、最終的にロムルスがレムスを殺し、ローマの初代王となります。この物語は、兄弟愛と対立、新しい始まりを象徴しています。

『エイリアンロムルス』では、この神話的要素が映画のテーマに反映されています。物語の舞台は、宇宙ステーション「ルネサンス」にある「ロムルス研究所」です。ここでは、エイリアンシリーズにおける新たな展開が描かれます。タイトルに込められた「ロムルス」の意味は、シリーズの伝統を受け継ぎつつ、新たなアプローチを試みる姿勢を示していると考えられます。

また、映画の中心には、

  • レイン・キャラダイン(主人公、ケイリー・スピーニー)
  • アンディ(彼女を守る弟として設定されたアンドロイド、デヴィッド・ジョンソン

 

の兄弟の関係があります。

彼らの絆は、ロムルスとレムスの兄弟関係を想起させると同時に、潜在的な対立を示唆しています。この二人の関係が劇中に変化していく様が、見どころの一つです。これは、エイリアンシリーズにおける人間とアンドロイドの複雑な関係を象徴しています。

 

エイリアン:ロムルス:タイトルの意味② 原題の単語7文字が示すシリーズ7作目の意味

フェデ・アルバレス監督によれば、”Romulus”の7文字は、シリーズ7番目の作品の意味も込められているそうです。

 

エイリアン ロムルス:タイトルの意味③ 新たなシリーズの展開

さらに、タイトルには、シリーズを新たに展開していくという意図も含まれているようです。ロムルスが新しい王国を始めたように、この作品はエイリアンシリーズに新たな生命を吹き込もうとしています。新しい舞台設定やキャラクターの導入により、シリーズに新鮮さをもたらし、観客に新たな恐怖と驚きを提供することが期待されています。これまでのエイリアンシリーズでは、主人公は大人でしたが、今回は若者という点にも注目です。

このように、『エイリアン ロムルス』のタイトルは、映画の舞台やテーマ、そしてシリーズ全体の未来を示唆する重要な要素となっています。観客は、この新たな作品を通じて、エイリアンシリーズの新しい章を体験することになるでしょう。

 

エイリアンシリーズの時系列と各作品のタイトル意味の解説

エイリアンシリーズの時系列と各作品のタイトル解説は、『エイリアン:ロムルス』の意味を理解する上で欠かせません。このシリーズは、単なるSFホラーを超えた深い哲学的テーマを持つ作品群として知られています。

エイリアンシリーズの時系列は以下の通りです:

  1. プロメテウス(2093年)
  2. エイリアン:コヴェナント(2104年)
  3. エイリアン:ロムルス(2024年9月日本公開)
  4. エイリアン(2122年)
  5. エイリアン2(2179年)
  6. エイリアン3(2179年)
  7. エイリアン4(2379年)

『プロメテウス』は人類の起源を探る壮大な物語で始まり、『エイリアン4』で描かれた遠い未来まで、シリーズは壮大な世界観を展開しています。

各作品のタイトルには、それぞれ深い意味が込められています:

次のセクションでは、プロメテウスから始まるエイリアンシリーズの物語とタイトルの由来の変遷を詳しく見ていきましょう。

 

プロメテウス:タイトルの意味-人類を生み出し、知識を与えた神 ~人類の起源を探る壮大な物語~

プロメテウスのタイトルの意味は、人類を生み出し、知識を与えた神の名前に由来しています。
プロメテウスは、人類の起源を探る壮大な物語として、エイリアンシリーズの時系列の始まりを飾ります。2093年を舞台に、リドリー・スコット監督が手掛けたこの作品は、エイリアンシリーズに新たな深みを与えました。

ストーリー:

宇宙船プロメテウスは、人類の起源を探るミッションで未知の惑星LV223に向かいます。そこで彼らは、人類を創造したとされる「エンジニア」の痕跡を発見します。しかし、その発見は恐ろしい真実と危険をもたらすことになります。

主要登場人物:

  • エリザベス・ショウ博士(ノーミ・ラパス)
  • デビッド(マイケル・ファスベンダー)
  • メレディス・ヴィッカース(シャーリーズ・セロン)

『プロメテウス』のタイトルは、ギリシャ神話の火をもたらした神に由来します。この神は、人間を生み出し、人類に知識をもたらす存在を象徴しています。しかし、その知識が必ずしも祝福とは限らないという皮肉も含んでいます。

この作品は、壮大なビジュアルと深遠なテーマで観客を魅了しました。人類の起源、創造主の意図、人工知能の発達など、重厚なテーマを扱いながらも、スリリングなSFホラーとしての要素も満載です。

個人的に、デビッドの複雑な性格描写が印象的でした。人間に似て非なるその存在が、物語に独特の緊張感をもたらしています。

『プロメテウス』で明かされた人類の起源に関する謎。しかし、これはさらなる疑問を生み出すことになります。次のセクションでは、その続編である『エイリアン:コヴェナント』で、どのような新たな展開が待っているのかを見ていきましょう。

 

エイリアン:コヴェナント:タイトルの意味-「契約(コヴェナント)」 ~人類の新天地開拓の夢と新たな恐怖の暗示~

エイリアン:コヴェナントのタイトルの意味は、契約(コヴェナント)を意味します。プロメテウスの続編として、新たな惑星での進展地の開拓の夢と恐怖を描き出します。2104年を舞台に、リドリー・スコット監督が再びメガホンを取ったこの作品は、エイリアンシリーズの意味をさらに深化させました。

ストーリー:

コロニー船コヴェナントは、新たな居住地を目指して航行中、未知の惑星からの信号を受信します。調査隊は、その惑星で予想外の恐怖に直面することになります。そこには、プロメテウスの生存者デビッドが待ち受けていました。

主要登場人物:

  • ダニエルズ(キャサリン・ウォーターストン)
  • デビッド/ウォルター(マイケル・ファスベンダー)
  • オラム(ビリー・クラダップ)

『エイリアン:コヴェナント』のタイトルは、新たな惑星への「契約(コヴェナント)」を意味し、人類の新天地開拓の夢と、それに潜む恐怖を示唆しています。

この作品は、プロメテウスで提起された哲学的な問いかけを継承しつつ、より直接的なホラー要素を強化しています。人工知能の進化、創造と破壊のサイクル、そして人類の存在意義など、重厚なテーマを探求しながら、緊迫感あふれるサバイバルホラーとしての側面も充実しています。

個人的に、デビッドの進化した姿が非常に印象的でした。人間を超越しようとする彼の姿は、畏怖と恐怖を同時に感じさせます。

『エイリアン:コヴェナント』で明らかになったエイリアンの起源。しかし、これはシリーズ全体のストーリーにどのような影響を与えるのでしょうか?次のセクションでは、シリーズの原点である『エイリアン』に立ち返り、その衝撃的な物語を振り返ります。

 

エイリアン:タイトルの意味-(攻撃的な)異星人~宇宙での恐怖の始まり~

エイリアンのタイトルの意味は、(攻撃的な)異星人です。この宇宙での恐怖の始まりは、1979年に公開されたリドリー・スコット監督のSFホラー映画で、エイリアンシリーズの原点です。この作品は、未知の恐怖を描き、映画史に残る名作として高く評価されています。

ストーリー:

2122年、宇宙貨物船ノストロモの乗組員たちは、謎の信号を受信し、惑星LV426に降り立ちます。そこで彼らは、未知の生命体エイリアンに遭遇し、船内で次々と襲われることになります。生き残りをかけた戦いが始まります。

主要登場人物:

  • エレン・リプリー(シガニー・ウィーバー)
  • ダラス(トム・スケリット)
  • エイシュ(イアン・ホルム)

この映画のタイトル「エイリアン」は、未知の生命体そのものを指し、観客に強烈な印象を与えました。閉鎖空間での緊張感と、予測不可能な展開は、観る者を釘付けにします。

リプリーというキャラクターも、この作品で初めて登場し、彼女の勇敢さと知性がシリーズを通しての魅力の一つとなっています。特に、チェストバスターシーンの衝撃は、今でも多くのファンの記憶に残っています。

個人的には、H・R・ギーガーがデザインしたエイリアンの造形美が、恐怖と美しさを兼ね備えている点が素晴らしいと感じます。

『エイリアン』で描かれた恐怖の始まり。しかし、リプリーの戦いはこれで終わりではありません。次のセクションでは、『エイリアン2』での壮絶な戦いと、リプリーの母性がどのように描かれるのかを見ていきましょう。

 

エイリアン2(原題:Aliens):タイトルの意味-エイリアンの複数形が示す激闘と母性の物語

『エイリアン2 (Aliens)』のタイトルは、単数形から複数形になったことで、物語の規模の拡大を巧みに示しています。1986年にジェームズ・キャメロン監督が手掛けたこの続編は、前作から57年後の世界を舞台に展開します。

タイトルの複数形「Aliens」は、エイリアンの数が増えたことを直接的に表現しています。これは、一匹との戦いから大群との戦いへと、脅威のスケールが劇的に拡大したことを意味します。同時に、この複数形は主人公リプリーの母性的な面と、彼女が守ろうとする人々の存在も示唆しています。

主要登場人物:

  • エレン・リプリー(シガニー・ウィーバー)
  • ドウェイン・ヒックス(マイケル・ビーン)
  • レベッカ”ニュート”ジョーダン(キャリー・ヘン)

物語は、宇宙海兵隊とともにLV426に戻ったリプリーが、コロニーの生存者を救出しようとする過程で繰り広げられます。特に、孤児の少女ニュートとリプリーの絆は、エイリアンの女王との対決と相まって、母性というテーマを強く打ち出しています。

このタイトルは、アクションの激化とドラマの深化の両方を見事に表現しており、エイリアンシリーズの進化を象徴しています。

 

エイリアン3(原題:Alien³):タイトルの意味-絶望と孤独を表す閉鎖された立方体³

エイリアン3(原題:Alien³)のタイトルの意味は、数字の3を上付き文字で表現することで、単なる続編番号以上の意味を持たせています。1992年にデヴィッド・フィンチャー監督が手掛けたこの作品は、前作とは一線を画す暗い雰囲気を醸し出しています。

タイトルの「³」(立方体)は、閉鎖的な環境を象徴しています。これは、物語の舞台である刑務所惑星フューリー161の閉塞感を表現しています。同時に、リプリーの孤立無援の状況、そして彼女の内面に潜む絶望感をも示唆しています。

主要登場人物:

  • エレン・リプリー(シガニー・ウィーバー)
  • ダイロン85(チャールズ・S・ダットン)
  • クレメンス(チャールズ・ダンス)

物語は、リプリーが唯一の生存者として刑務所惑星に不時着し、新たな形態のエイリアンと対峙する過程で展開します。彼女の体内に宿るエイリアンの存在は、彼女の内なる戦いをも象徴しています。

このタイトルは、シリーズが新たな方向性を模索し、より深い心理的な恐怖を探求していることを示しています。

 

エイリアン4(原題:Alien: Resurrection):タイトルの意味-再生がもたらす新たな恐怖

エイリアン4(原題:Alien: Resurrection)のタイトルの意味は、「復活」という言葉を使用することで、シリーズに新たな生命を吹き込もうとする意図を示しています。1997年にジャン=ピエール・ジュネ監督が手掛けたこの作品は、前作から200年後の未来を舞台としています。

「Resurrection(復活)」という言葉は、リプリーのクローンが作られたことを直接的に指しています。しかし、それ以上に、この言葉はシリーズ自体の再生を象徴しています。新たな設定、キャラクター、そしてエイリアンの進化形態の導入により、シリーズに新鮮さをもたらそうとする試みが見られます。

主要登場人物:

  • エレン・リプリー8号(シガニー・ウィーバー)
  • アナリース・コール(ウィノナ・ライダー)
  • ジョナー(ロン・パールマン)

物語は、リプリーのDNAからクローンが作られ、その体内からエイリアンの女王が取り出されるところから始まります。このクローン・リプリーは、人間とエイリアンの特性を併せ持つ存在として描かれ、シリーズに新たな倫理的問題を提起しています。

このタイトルは、シリーズの再起動を図りつつ、過去との繋がりを保持しようとする意図を表現しています。「復活」は、物語内のキャラクターだけでなく、シリーズ全体の再生を示唆しているのです。

 

エイリアン ロムルス:最新作の展望と期待

『エイリアン:ロムルス』(2024年公開予定)は、エイリアンシリーズの新たな章を開く作品として注目を集めています。フェデ・アルバレス監督が手掛けるこの最新作は、オリジナルの「エイリアン」(1979年)と「エイリアン2(Aliens)」(1986年)の間の2142年を舞台としています。

主要登場人物:

  • レイン・キャラダイン(ケイリー・スピーニー)
  • アンディ(デヴィッド・ジョンソン)
  • その他、アーチー・レノー、イザベラ・メルセド、スパイク・フェアン、アイリーン・ウー

物語は、ウェイランド・ユタニ社の宇宙ステーション「ルネサンス」を舞台に展開します。主人公のレイン・キャラダイン(ケイリースピーニー)と、再プログラムされたアンドロイドのアンディ(デビッド・ジョンソン)を中心に、若い宇宙植民者たちがゼノモーフとの生存戦を繰り広げます。

タイトルの「ロムルス」は、ローマ建国神話に由来し、兄弟愛と対立のテーマを示唆しています。これは、レインとアンディの関係性にも反映されており、物語の重要な要素となっています。

また、「プロメテウス」で登場した「Z-01(ブラックグー)」が再び重要な役割を果たし、人類の進化と創造に関する深遠なテーマを探求することが期待されています。

『エイリアン:ロムルス』は、オリジナル作品の持つ説明不可能な恐怖感を再現しつつ、新しい観客にも訴えかける新鮮なアプローチを取っています。閉鎖空間での恐怖を描きながら、新たなSF要素を取り入れることで、シリーズに新たな息吹を吹き込むことが期待されています。

2024年8月16日のアメリカでの劇場公開を皮切りに、世界中のファンの期待に応える作品となるでしょう。日本でも2024年9月6日に公開され、話題を呼んでいます。エイリアンシリーズの原点である、1の閉鎖空間での恐怖、人間とアンドロイドの関係、迫りくるエイリアンとその進化が描かれています。

またSFホラー映画ですが、主演のケイリースピーニー(レイン・キャラダイン)とデビッド・ジョンソン(アンディ)の演技が素晴らしかったです。キャラクターの変化を見事に演じ切っていました。
映画館でぜひ鑑賞していただきたい作品です。

ケイリー・スピーニーの挑戦と成功までのみちのりについての記事はこちら

 


記事のまとめです。

エイリアンシリーズは、タイトルを通じて物語の進化と新たな恐怖を表現してきました。

  • 各作品のタイトルが示す独自のテーマと恐怖
  • シリーズ全体を通じた物語の発展と深化
  • 最新作『エイリアン:ロムルス』が示す新たな方向性

エイリアンシリーズの各作品は、タイトルを通じて独自のテーマと恐怖を表現してきました。『プロメテウス』の壮大な物語から、『エイリアン4(Alien: Resurrection)』の再生のテーマまで、シリーズは常に進化を続けています。最新作『エイリアン:ロムルス』は、この進化の新たな段えい階を示すものとして期待されています。タイトルの意味を理解することで、エイリアンシリーズの奥深さと魅力をより深く味わうことができるでしょう。

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