Last Updated on 2025年4月16日 by フカミ
アナと雪の女王2のトカゲの正体は「火の精霊」。名前は「サラマンダー」と「ブルーニ」でどちらも正解とその理由。5つのデザイン特徴とモデル生物「実在のトカゲ、ファイヤーサラマンダー」を紹介。さらに3つの能力・2つの役割とエルサに懐く3つの理由も解説
アナ雪2のかわいらしい青いトカゲの名前や正体など、気になる点をまとめました。
いきなりタイトル回収の結論です。
疑問 | 回答 |
正体 | 火の精霊 |
名前 | サラマンダー(日本語名)、ブルーニ(Bruni、英語名)どちらも正解 |
デザインのモデル | 神話上のサラマンダーと実在のトカゲ「ファイアーサラマンダー」 |
役割 | エルサ一行をアートハランに導いたり、ストーリーテラーの役割 |
エルサに懐く理由 | エルサの能力や優しさとの親和性 |
登場時は、外部者のエルサ一行に対して、敵意むき出しで暴れまわり、混乱に陥れます。エルサの力とやさしさを理解してからは、一転、かわいいキャラに大変貌。このギャップも魅力。
そんなサラマンダー(ブルーニ)の魅力を解説していきます。
アナと雪の女王2のトカゲ「サラマンダー」の「ブルーニ」の正体は「火の精霊」
アナ雪2に登場するトカゲの正体は、火の精霊、サラマンダーです。
サラマンダーは、ファンタジー作品で、火の精霊としてよく登場します。ほどほど強いキャラクターなので、主人公一行を困らせるのは、アナ雪2と一緒です。また火とかげの形で登場することもあり、この場合はちょっと強いオオトカゲのイメージです。
火の精霊は、4大元素(火・水・風・土) の一つであり、他の3つの精霊もアナ雪2に登場します。四元素というのは、古代ギリシャやヨーロッパで「物質の根源」として考えられていました。これを調合する学問が錬金術(アルケミー)。だから4元素はアルケーとも呼ばれます。
他には「空」を加えて5元素という概念もあります。アナ雪2の場合は、この5つ目に人間の精霊(エルサとアナ)を位置づけ、4元素をつなぐ架け橋の役割を与えています。
*関連記事
アナ雪2 エルサは人間じゃない?第五の精霊としての生まれた理由と魔法の正体を徹底解説
実はアナも第五の精霊だった?アナ雪2「橋のたもとは二つ」の意味とエルサとの関係性を考察
サラマンダー(ブルーニ)の能力:火の精霊としての3つの力
アナ雪2に登場するトカゲ(サラマンダー、ブルーニ)の能力は:
- 火を自在に操る能力:興奮や怒りで火が燃え上がります。ただし暴れ回ったのは始めだけ。エルサになついてからは、ほぼただの可愛いトカゲです。
- 炎をまとったまま高速移動し、エルサ一行を混乱に陥れます。ここでエルサ無双が発動。サラマンダーは追い詰められ、エルサのやさしさと氷に魅了され、すっかりかわいいキャラに変貌。
- アートハランを含む魔法の森の変化に敏感:遠く離れているにもかかわらず、エルサの凍結や復活にいち早く気づき、それを観客に伝えてくれます。
そしてなぜかエルサの作る氷が好き。火の属性にもかかわらず、氷を好むのは、寒色系ボディカラーに起因しているのではと推察します。つまり本当は冷たいのが好きなのに、サラマンダーは火属性。このギャップをエルサが満たしているのではないかと。
通常のファンタジー作品では、水や氷の魔法は、火の精霊の攻撃方法がセオリー。そのセオリー通りでないのが、この作品の面白いところです
サラマンダーの名前:日本語版「サラマンダー」と英語版「ブルーニ」どちらも正解
アナ雪2のサラマンダーに名前が二つあるのは、日本語名と英語名があるからです。
日本語版では サラマンダー、英語版ではブルーニ(Bruni)。どちらも正解。国や言語によって呼び方が異なるのは、全世界展開するディズニー作品ならでは。各国での親しみやすさなどを考えてのことだと思います。
名前の由来:
- サラマンダー(日本語名)は先述の、ファンタジー世界の火の精霊や火とかげが由来。
- ブルーニ(Bruni、英語名)は青い色や愛らしさを表現したネーミングだそうです。他には、「I Burn」の文字を並べ替えた説もファンの間でありますが、公式見解ではありません。
世界的には、Bruniの方が広く用いられているようです。
アナと雪の女王2のトカゲ「サラマンダー」の二つの役割
サラマンダーの重要な役割は二つあります。
- 一つ目は、エルサたちをアートハランに導く役割。
風と火の精霊を仲間にしたエルサ一行は、どこに進めばよいのか正直、わかりません。その道先案内としてサラマンダーが導きます。
- サラマンダーのもう一つの重要な役割は、表情によるストーリーテラーです。
例えば、エルサが凍結した場面では悲しそうにうずくまり、復活場面では天空に浮かんだ5大精霊の紋章を希望に満ちた表情で見上げ、ラストシーンではエルサの氷に飛び込んで喜びを表現してエンディングを飾っています。
他の精霊が、姿が見えない風だったり、無表情な岩男や水馬だったりするので、製作陣もサラマンダーの表情が一番扱いやすかったのでしょうね。
アナ雪2の青いトカゲ(サラマンダーのブルーニ)デザイン:5つの特徴
このサラマンダー、通常のファンタジー作品であれば火の精霊や火トカゲなので、真っ赤なイメージですが、アナ雪2では:
- あえて鮮やかな青色ボディでデザイン。背中のダイヤモンドマークもムラサキ。全体的に寒色系のデザイン。火も単純に赤ではなく、ピンク。このピンクは精霊による魔法の火を演出したかったそうです。なお、公式設定を読むと、もともと体色は真っ赤、背中の紋章も黄色。これではありきたりなデザインなので、ディズニーチームは個性を出したかったのでしょうね。
- 大きさは、エルサの手のひらにも収まるサイズ。
- トカゲやイモリに似た形
- クルクルした大きな目でかわいらしい動きをします。その動きによって喜びや悲しみを表しシーンの雰囲気をうまく伝えてくれています。
- トレードマークはダイヤモンド。なぜなら背中にはダイヤモンド型の文様、さらに上から見た頭の形状もダイヤモンド。
4大精霊の中では、最小サイズにも関わらず、印象抜群。それはこのデザインからきているのでしょうね。ディズニーの狙いは見事に成功です。
アナ雪2のサラマンダーのモデル生物:実在のトカゲ「ファイヤーサラマンダー」
モデルは神話上のサラマンダーと実在のトカゲ「ファイヤーサラマンダー」のハイブリッド(マンチェスター博物館の爬虫両生類学の専門家のコメント)。確かに、単純な火の精霊にせずに、実在の動物に似せることで、観客にも親近感をわかせることに成功していると思います。
なお、実在のファイアーサラマンダーの特徴は:
- 黒い体に黄色や橙色の斑点模様:ファンタジー作品の火トカゲのイメージそのもの。ボディを青色にすれば、アナ雪2のサラマンダー(ブルーニ)になります。
- ヨーロッパの森林地帯に生息:魔法の森にいたのもピッタリ
- 水辺が好き:魔法の森は川もダムもすぐそこにあり、生息域としてもぴったり
思った以上に、実在のファイアーサラマンダーの特徴が作品に活かされています。
エルサとサラマンダーの特別な絆:懐く3つの理由
エルサにサラマンダーはよくなついています。その理由は:
- 外部者のエルサ一行に暴れ回ったサラマンダーに対して、エルサは力を見せるとともに優しく理解力を示しました。これによりサラマンダーはエルサに心を開きました。やはり力で屈服させるだけでなく、相手を包み込むような優しさが、怒りの炎を鎮めたのだと思います。
- エルサの持つ特別な力に共感を覚えたのも理由の一つだと思います。これはエルサの中の第五の精霊「人間の精霊」の力をいち早く見抜いたのでしょう。
- エルサの氷が大好物。本来、サラマンダーの火の力とエルサの能力は相反する力ですが、先述のアナ雪2のサラマンダーの特徴から、エルサの氷の能力は心地よいものとして理解されたのでしょう。エルサにサラマンダーが鎮められてなつくシーンやラストで雪と戯れるシーンがとても印象的です。
まとめ:
アナ雪2に登場する青いトカゲ、サラマンダーの正体や名前の由来などについて見てきました。まとめると、
疑問 | 回答 |
正体 | 火の精霊 |
名前 | サラマンダー(日本語名)、ブルーニ(Bruni、英語名)どちらも正解 |
デザインのモデル | 神話上のサラマンダーと実在のトカゲ「ファイアーサラマンダー」 |
役割 | エルサ一行をアートハランに導いたり、ストーリーテラーの役割 |
エルサに懐く理由 | エルサの能力や優しさとの親和性 |
サラマンダーについて、個人的に一番印象に残ったのは、エルサとの関係構築です。暴れまわったサラマンダーをエルサは力を見せつつも、最後はやさしさで包み込んで仲間にします。まったく相反する属性同士でもわかり合える可能性を見せてくれたのがとても印象的でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント