アナ雪2 エルサは人間でなく、第五の精霊:生まれた理由と魔法の正体、呼び声と凍結理由を徹底解説

Last Updated on 2025年3月4日 by フカミ

『アナと雪の女王2(アナ雪2)では、エルサは第五の精霊であることが明らかになりますが、人間でないのでしょうか。そして人間である両親から生まれた理由と魔法の正体、呼び声と凍結理由を徹底解説

アナと雪の女王2で、エルサは第五の精霊としての自分を認識します。しかしこの第五の精霊の概念がわかりにくいと思います。実際、メイキング映像を見ても、この概念の扱いにディズニー製作者も苦労した模様です。

この記事ではエルサが精霊であることにまつわる疑問に解答&考察していきます。

<こんな疑問に答えます>:

  • エルサは人間ではなく、第五の精霊とは何を意味するのか?
  • エルサはなぜ「第五の精霊」として生まれたのか?
  • 氷の魔法の正体は?他の四精霊(風・火・水・地)との違いは?
  • アートハランからの「呼び声」の正体と凍結の真意とは?
  • アナも第五の精霊の一部なのか?

<記事のポイント>:

  • 「人間と精霊の二重性」をキリスト教の受肉概念から解説
  • エルサの生まれた理由: 母イドゥナと父アグナルの血統が、人間と精霊の「橋渡し役」としての使命を決定づけた。
  • 魔法の根源: 中世五元素理論(地・風・火・水・エーテル)に基づく「第五元素=生命創造」の力。
  • 凍結の真実: アートハランでの「死と再生」は、精霊として覚醒するための試練だった。
  • アナも第五の精霊の一部の可能性について考察

これをひも解いていくことで、アナと雪の女王2のエルサについて深くできると思います。ディズニーが込めた「調和」と「自己受容」のメッセージを再発見する旅にでませんか。

 

エルサの正体とは?:「人間ではなく、生まれながらの第5の精霊」をキリスト教「受肉」から解説  

『アナと雪の女王2』でエルサが「第5の精霊」として描かれる理由は、欧米の深い宗教的・文化的背景に根ざしています。彼女が「人間でありながら精霊の力を持つ存在」であることは、キリスト教の「受肉(Incarnation)」という概念と驚くほど類似しています。このセクションでは、エルサの正体を「神性と人間性の共存」という視点から解説します。

アナ雪2のラストで、エルサは「第五の精霊」という自己認識をアートハランで得ました。

その役割は以下の通りです:

  • 自然界と人間界を結びつける架け橋
  • 橋の二つのたもとはエルサ(自然サイド)とアナ(人間サイド)

でも、この「第五の精霊」という概念、正直わかりにくいです。なぜなら、

  • エルサは、魔法が使えるけれど、アグナル王とイドゥナ妃から生まれた人間
  • なのに風・火・水・大地とおなじ精霊

という、一見矛盾する設定です。

これ実は、イエス・キリストの「受肉(Incarnation)」概念から考えるとわかりやすいんです。

以下の表は、キリストとエルサの二重性を比較したものです:

側面 キリスト エルサ
人間性
  • 肉体を持ち、人間として生まれ育つ
  • 悲しみや苦しみといった人間的な感情や経験を持つ
  • 人々と同じように生活し、対話しながら教えを説く
  • 肉体を持ち、母イドゥナ王妃から生まれ、育った
  • 食事や睡眠を必要とし、年齢と共に外見が変化する
  • アレンデール王国で生活し、「完全な人間」としての性質をもつ
神性/精霊性
  • 神の子であり、奇跡を行う力を持つ
  • 神の意志を完全に理解し、それを伝える存在
  • 罪のない存在として描かれ、人類の罪を贖うために十字架にかけられる使命を持つ
  • 氷の魔法を使える唯一の存在
  • アートハランからの声を聞き、理解できる。風・火・水・大地の精霊と対話可能
  • アートハランで過去の真相を知り、凍結(死亡)後、復活する
  • 両者とも人間としての側面(肉体を持ち、成長し、感情を経験する)と超自然的な側面(特別な力や使命を持つ)を併せ持っています。
  • キリストは神の子として奇跡を行い、人類の救済という使命を担う一方、エルサは氷の魔法を操り、精霊との対話能力を持ち、アートハランでの「死と復活」を経験します。

この比較から、エルサのキャラクター設定にキリスト教的な受肉概念が取り入れられていると考えると、エルサが「人間でありながら、第五の精霊である」ことが理解しやすくなると思います。

次のセクションでは、「なぜエルサは第5の精霊になったのか?」を解説します。アレンデールとノーサルドラの抗争が生んだ分断と、エルサ誕生の必然性を歴史的背景から解説します。  

 

なぜエルサが第五精霊になった?:二つの世界の調和回復のため

『アナと雪の女王2』の核心にあるのは、アレンデールとノーサルドラの抗争、そしてそれによって引き起こされた「人間界と自然界の分断」です。エルサが第5の精霊として選ばれた理由は、この分断を修復し、調和を取り戻すことと深く結びついています。

  1. <ルナード王のダム建設が招いたアレンデール(人間界)とノーサルドラ(自然界)の分断>
  • ダムの真の目的:
    祖父ルナード王は「友好の証」と偽り、魔法の森にダムを建設しました。しかし、これは精霊の力を弱め、ノーサルドラ族を支配するための罠でした。
  • 魔法の森の封鎖:
    ダム完成後、精霊の怒りで森は魔法の霧に包まれ、アレンデール兵とノーサルドラ族は34年間閉じ込められます。この分断が、「人間と自然の対立」を象徴する結果となりました。  
  1. <エルサが生まれた理由:精霊が選んだ二つの世界の「橋渡し役」>
  • 両親の脱出と使命:
    霧の結界から唯一脱出したのが、若きアグナル王子とノーサルドラ族のイドゥナ。二人が選ばれた理由は、「第5の精霊」を生み、分断を修復するためでした。イドゥナが敵国のアグナル王子を助けた無私の行動を精霊が認め、エルサへの魔法の継承につながったのです。  
  • エルサの役割:
    彼女は「人間界と自然界のかけはし」として、対立する両者の調和を保つ存在となりました。ディズニー公式サイトでは、「エルサの力は調和そのもの」と説明されています。
  1. <ダム破壊がもたらした和解:姉妹の協力>  
  • アナの決断:
    エルサがアートハランで真実を知り、ダム破壊が必要だと気付いた後、アナが巨人を誘導して実行。これは「人間の過ちを正す勇気」を示すシーンです。  
  • 自然との共生へ:
    ダムが壊されると、魔法の森の霧は晴れ、34年ぶりに両国の和解が実現。エルサとアナが分担した役割(調査と実行)が、分断を終わらせたのです。

つまり、エルサが第五の精霊になった理由は、アレンデール(人間界)とノーサルドラ(自然界)の調和を取り戻すこととであり、見事、それを成し遂げました。

ところで、エルサの以下の発言から、アナも第五の精霊の可能性が出てきました。

アナ:
第五の精霊は見つかったの? エルサがそうなのね。皆のかけはしよ。

エルサ:
橋のたもとってふたつあるでしょ。
お母様には娘がふたりいる。
ぜんぶ二人の力よ。これからも一緒にやっていきましょう

二人でかけはしになるのであれば、アナも「第五の精霊」という可能性もあります。これは、記事の後半で考察します。

次のセクションでは、イドゥナとアグナルからエルサが第五の精霊として生まれた理由と使命をもう少し掘り下げます。

 

イドゥナとアグナルから「エルサが第五の精霊として生まれた理由」

『アナと雪の女王2』でエルサが「第5の精霊」として生まれた背景には、両親イドゥナとアグナルの深い使命と秘密が隠されています。このセクションでは、彼らが霧の結界から脱出できた理由や、エルサの運命を形作った家族の絆に迫ります。

  1. <霧の結界からの脱出|偶然ではない「選ばれし者」の運命>  
  • 脱出の奇跡:
    34年前、魔法の森が霧に閉ざされた際、アグナル王子とイドゥナだけが脱出できたのは精霊の意思によると考えられます。ノーサルドラ族の伝承には、「霧が晴れる日、調和をもたらす者が現れる」という予言があり、彼らは「第5の精霊を生む使命」を与えられていたのです。
  • イドゥナの行動:
    イドゥナがアグナルを助けた際、精霊に祈りを捧げたことで、エルサへの魔法が授けられました。この自己犠牲的行為が、後のエルサの誕生につながったと考えられます。
  1. <母イドゥナの血統がエルサに与えた影響>  
  • ノーサルドラ族との繋がり:
    イドゥナは自然と共生するノーサルドラ族の出身。彼女の血筋が、エルサが精霊と対話する能力を獲得した理由の一つです。
  • 「人間と自然のハーフ」:
    父アグナル(アレンデール王家)と母イドゥナ(ノーサルドラ族)の血が混ざることで、エルサは「両世界の橋渡し役」としての適性を備えました。ディズニーの公式ガイドブックでは、「エルサは調和の象徴」と明記されています。
  1. <両親が「第5の精霊」を生むために選ばれた理由>  
要素 説明
イドゥナの無私の行動 精霊への祈りでエルサに魔法が継承された
アグナルの王族血統 人間界の正当性をエルサに付与
予言の存在 ノーサルドラの古老が「霧の晴れる日」を予見

イドゥナがアグナルを荷馬車に乗せてかくまう雪像シーンがあります。敵国の王子を戦闘の混乱の中から救い出した無私の行動に精霊も、人間界と自然界の再びの調和の希望を見出したのでしょう。

次のセクションでは、肉体を持つ精霊という二重性と『魔法の正体』に迫ります。彼女が他の4つの精霊と異なる理由を「魔法の役割」から解説します。  

 

エルサの「魔法の正体」とは?中世の五元素理論から「氷の力」をひも解く

『アナと雪の女王2』のエルサは、風・火・水・地の四精霊とは異なる「氷の力」を持ちながら、生命を創造する神秘的な能力を発揮します。この特殊な力は、中世の五元素理論から解釈すると理解しやすくなります。ここでは、エルサの魔法の本質と、四精霊との根本的な違いを解き明かします。

  1. <エルサの魔法の特徴:四精霊との決定的な違い>

エルサの氷の魔法は、他の精霊の力とは異なる3つの特徴を持っています:

エルサの魔法の特徴 説明
物理的形態の創造 持続する構造物や生命体を生み出せる 氷の城、雪だるまオラフ、過去の記憶の氷像
生命の創造 雪や氷の造形物に人格を与える能力 オラフ、マシュマロウ
元素の変換 元素の状態変化を支配する力 水の精霊ノックを氷に変える
この表は、エルサの魔法が持つ三つの主要な特徴を示しています。他の精霊とは異なり、「エルサは物理的な形を持つ構造物を作り出し」、「それらに生命を吹き込むことができます」。さらに、「元素の状態を自在に変化させる能力も持っています」。これらの特徴は、エルサが単なる氷の操作者ではなく、より高次の創造力を持つ第五の精霊であることを示唆しています。

 

  1. <中世の五元素理論から見るエルサの役割>

中世ヨーロッパで信じられていた五元素(地・風・火・水・エーテル)に基づくと、エルサの力は以下のように解釈できます:

元素 対応する精霊 役割
大地の巨人 物質の形成
ゲイル 情報伝達
ブルーニ 浄化と変化
ノック 生命の維持
エーテル エルサ 調和と生命の創造

エーテル(第五元素)の特性:

  • 天体の動きや生命の根源とされ、「目に見えないが万物を結ぶ存在」と定義されていました。
  • エルサが「人間界と精霊界の架け橋」であり、生命を創造できるのは、このエーテルの特性を体現していると考えられるのではないでしょうか。精霊の紋章でも、4つの精霊を結ぶ中心に位置しています。

 

  1. <水との近似性と独自性:なぜ「氷」が選ばれたのか>

氷が水の変異形でありながら、エルサに与えられた理由は2つの側面から説明できます:

  1. 水精霊ノックとの対比:
    • ノックが「水の流動性」を象徴するのに対し、エルサの氷は「固定化・構造化」の力を示します。
    • 例: ノックが川を流れる水そのものであるのに対し、エルサは氷で防壁を築き、洪水を防ぎます。
  2. 第五元素としての機能:
    • 氷は水の状態変化を利用しつつ、エーテルが持つ「生命創造」を可能にする媒体。オラフの創造は、氷に魂を吹き込むことで成立しています。

次のセクションでは、アートハランで明かされた、呼び声の正体とエルサ凍結が示す試練について解説します。

 

アートハランからの呼び声の正体:エルサ自身の第五精霊の記憶

『アナと雪の女王2』でエルサがアートハランにたどり着いた時、彼女は呼び声の正体が、自分自身の分断された第五精霊としての記憶と認識します。つまり「第五精霊としての覚醒」に結び付いた大事な場面でした。

<アートハランからの呼び声の正体:エルサ自身の第五の精霊としての記憶>

アートハランは、氷の川、つまり水はすべての記憶を持つ場所です。その中には、エルサ自身の第五の精霊としての記憶も含まれています。だから水の精霊ノックに乗って、アートハランにたどり着いたとき、エルサはとても懐かしい場所にたどり着いた既視感(デジャブ)を抱きます。

そして「SHOW YOURSELF (日本語曲名:みせて、あなたを)を歌いながら、そこに眠るのが、「分断されていた自分自身」であることに気づきます。そして声に導かれるように、四精霊の紋章まで到達します。そして中心に位置する第五精霊の紋章に乗ると、保存されていた記憶がよみがえり、第五の精霊としての自己認識が回復します。

つまりエルサをずっと読んでいたのは、氷の中に眠る自分自身の記憶だったのです。

ちなみにここでエルサの氷の衣装も変化するのですが、両肩付近から後ろにたなびいているパーツがあります。エルサを中心として、まるで4つの精霊の紋章がたなびいている見えるデザインになっています。

 

アートハランでのエルサ凍結:「人間界と自然界のかけはしになる」ための試練

『アナと雪の女王2』でエルサが第五の精霊として覚醒後、アートハランの最奥部で祖父ルナード王の衝撃的な陰謀と向き合うことになります。このシーンは単なる真実の発見ではなく、「第五精霊として人間界と自然界のかけはしになるための最後の試練」の始まりでした。

  1. <ルナード王のダム建設|隠された野望と罪>  
  • 表向きの目的: アレンデールとノーサルドラの友好を装ったダム建設。  
  • 真の目的魔法の森の精霊の力を弱め、ノーサルドラ族がアレンデールに逆らえないようにする策略  
  1. <エルサ凍結の真実|「死と再生」を象徴する儀式>  

エルサの凍結は、第五の精霊になるための最終「試練」と考えられます。これは第1作でアナが凍った状況と類似しており、「命を捧げる覚悟」を示していると考えました。実際、SHOW YOURSELFの英語版で、次のフレーズがあります。

Show yourself.  I’m dying to meet you.

「本当の自分になんとしても会いたい」の意味ですが、「命をささげても本当の自分に会いたい」という意味とも解釈できます。

そしてエルサは、文字通り命を懸けて、ダム建設の真の目的にたどり着きます。ここで凍りながら、アナに真相を伝達します。

つまり人間界と自然界のかけはしという第五精霊の役割を果たすために、自分自身は凍結。そしてもう一方の橋のたもとである、アナにバトンを渡します。そしてアナはアースジャイアントを誘導して、ダムの破壊に成功します。

ダム破壊の試練に打ち勝つと、天空に5つの精霊の紋章が現れ、第五精霊のマークが光り、エルサが復活します。そして精霊としての力を発揮して、アレンデールを洪水から守ります。

このエルサの凍結は、精霊としての完全な覚醒に向けた「古い自分からの脱却」プロセス。キリスト教の「復活」や北欧神話の「フェニックス」を連想させる演出です。この試練を通じて、エルサは真の第五精霊になったと考えられるのではないでしょうか。

次のセクションでは、「エルサとアナ|橋渡し役として分担された使命と最終選択」では、姉妹の別々の道が持続可能な調和にどうつながったかを解説します。  

 

エルサとアナが橋渡し役として分担された使命と最終選択  

『アナと雪の女王2』のラストで、エルサとアナが別々の道を選んだ理由は、「調和」を実現するための必然的な役割分担でした。このセクションでは、姉妹の選択が物語に込めた「共生」のメッセージを分かりやすく解説します。

 1. 自然界と人間界の「橋渡し役」としての分担  

  • エルサの役割: 魔法の森に残り、精霊との対話を継続。彼女は風・火・水・地の精霊と協力し、自然の調和を維持します。  
  • アナの役割: アレンデールの新たな女王として、人間社会を持続可能な形で導く。
キャラクター 場所 役割 象徴するもの
エルサ 魔法の森 自然の声を代弁 持続可能性
アナ アレンデール 人間社会の統治 協調性

2. ディズニー公式が語る「調和のメッセージ」  

監督のクリス・バックはD23のインタビューで、「エルサとアナの別れは悲劇ではなく、新しい関係の始まり」と説明しています。二人が異なる場所で活躍することで、「多様性の中の調和」を表現したのです。  

 

実はアナも第五の精霊?「橋のたもとは二つ」に隠された意味

『アナと雪の女王2』では、エルサが第五の精霊であることが明かされましたが、実はアナもその一部を担っている、わたしは考えました。その理由は以下の通りです。

 

アナとエルサ、二人で一つの第五の精霊

エルサは魔法の力を持つ第五の精霊として描かれていますが、映画の中で重要な台詞があります。エルサは「橋には二つのたもとがある。そして母には二人の娘がいた」と語ります。これは、アナもまた第五の精霊の一部であることを示唆しているのではないかと思いませんか。

ディズニーの公式な解釈によれば、エルサとアナの姉妹愛こそが、魔法の世界と人間の世界を繋ぐ「橋」の役割を果たしているそうです

 

姉妹それぞれの役割

先のセクションのように、エルサとアナは、第五の精霊として異なる役割を担っています:

  1. エルサ:魔法と自然界を代表し、ノーサルドラの地に留まる
  2. アナ:人間界を代表し、アレンデールの女王となる

この役割分担により、二人は魔法の森とアレンデールの調和を象徴する存在となりました。

 

アナの隠された力

アナは目に見える魔法の力は持っていませんが、彼女の決断力と愛情は物語の展開に重要な役割を果たしています。例えば:

  • 地の巨人を誘導して、ダムを破壊する計画を実行
  • エルサが危険に陥った際、冷静に状況を判断し行動する

これらの行動は、アナが持つ「目に見えない力」の表れとも解釈できます。

 

橋のたもとが二つある意味

姉妹が「橋のたもと」として描かれる理由は、以下のように考えられます:

  1. 調和の象徴:魔法の世界と人間の世界の調和を表現
  2. 相互補完:エルサの冒険心とアナの慎重さが互いを補い合う
  3. 和解の象徴:アレンデールとノーサルドラの和解を体現

 

今後の展開への示唆

『アナと雪の女王3』では、アナの第五の精霊としての役割がより明確になる可能性があります。姉妹の絆がさらに深まり、新たな試練を乗り越えていく姿が描かれるかもしれません。

わたしは、アナとエルサが二人で一つの第五の精霊を形成しているのではないかという考えが気に入っています。姉妹の絆の強さと、それぞれの個性が互いを補い合う様子が、物語に深みを与えていると感じます。

また、次のセクションで説明する、エルサ以前の「第五の精霊」はリズムを乱して、世界が壊れる原因になってしまったようです。二人で補い合えば、このリズムは維持され、自然と人間の調和が長く維持されると考えられるのではないでしょうか。

この「橋のたもとは二つ」という概念は、『アナと雪の女王』シリーズの核心にある「愛と調和」のテーマを見事に表現しています。今後の作品でも、この姉妹の絆がどのように描かれるか楽しみですね。

 

「第五の精霊」秘話:エルサ以前にも「人間の精霊」は存在していた

ディズニーの映像『アナと雪の女王 秘められた神話』では、第五の精霊について解説がなされていました。その特徴は、

  • エルサ以前にも第五の精霊は存在。映像上では、複数存在した様子。
  • 氷河とともに四精霊があらわれ、それよりずっと後に第五の精霊として「人間の精霊」が誕生
  • 5つの精霊がつくる調和により世界が踊るようだった
  • しかし第五の精霊「人間の精霊」が調和を見出し、自然は暴れ、精霊は姿を消した。
  • 第五の精霊がリズムを取り戻せば、世界は戻り、他の精霊も戻ってくるという言い伝え

まるでアナと雪の女王2のストーリーそのものです。

エルサ以前にも第五の精霊が存在していたのは、ノーサルドラの人々がそれについて知っていたことからもわかります。

またアレンデールとノーサルドラの抗争で自然が壊され、魔法の森が霧に閉ざされ、精霊たちが外界から見えなくなったことは物語の展開と一致します。

さらにクライマックスでエルサが他の精霊との調和を取り戻し、霧が晴れて、精霊たちが(外の世界に人間にとっては)戻ってきたこととおなじ展開だと考えます。

願わくば、姉妹でお互いを手を携え合って、自然と人間の調和が長く維持されてくれればと思います。

まとめ:エルサとアナが示す「調和」の未来

『アナと雪の女王2』の核心を再確認しましょう:

  1. <エルサの二重性>
  • キリスト教の「受肉」概念に基づく「人間と精霊の共存」。
  • 母イドゥナ(ノーサルドラ族)と父アグナル(アレンデール王家)の血が、調和の架け橋としての使命を決定づけた。
  1. <魔法の根源>
  • 中世五元素理論における「第五元素=エーテル」を体現。
  • 氷の魔法は「生命創造」と「元素変換」を可能にする第五の精霊の証。
  1. <凍結の真実>
  • アートハランでの凍結は「精霊覚醒の儀式」であり、「死と再生」の象徴。
  1. <アナの隠された役割>
  • エルサとアナが「橋の両端」を担い、人間界と自然界の共生を実現。

<結論>
エルサが「第五の精霊」として選ばれた理由は、単に魔法の力だけではなく、「違いを認め合い、調和を創造する力」にこそあります。彼女とアナの姉妹愛は、自然界と人間界が共存するためのモデルを示しました。

最も伝えたいメッセージ:
「自分らしさを受け入れ、他者と協力することこそが、真の調和を生む」
これこそが、『アナ雪』シリーズが私たちに伝える不朽のテーマです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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