『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』映画評価とキャスト・あらすじ

みなさん こんにちは!

NASAによる人類初の月面着陸は実はフェイク映像だった”というウワサを聞いたことありませんか?

月面着陸映像はリアルか、フェイクかをめぐる陰謀論を大胆に映画化した、『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』。その感想と見どころをたっぷりとお伝えしたいと思います。

1969年7月20日、アポロ11号が月面に着陸し、人類は新たな歴史の一歩を踏み出しました。しかし、その実際の映像が偽装だったら?『フライミートゥーザムーン』は、そんな“ウワサ “をもとに繰り広げられる魅惑的なロマンチックコメディです。

この映画では、スカーレット・ヨハンソン、チャニング・テイタム、ウディ・ハレルソンといった豪華キャストが、1969年のアメリカを舞台に、月面着陸に挑む人々の姿を描きます。PR担当のケリー(ヨハンソン)はNASAの名誉を守るために奔走し、発射責任者コール(テイタム)はプロジェクトの成功に向けて奮闘します。そこへ政府関係者モー(ハレルソン)からケリーに着陸失敗時の保険として偽の着陸映像の撮影という秘密の任務が課されることに。

月面着陸の背後に潜む秘密と、その過程で展開される人間ドラマを、ぜひとも映画館で体験してください。この映画が描く「もしも」の世界に、あなたも足を踏み入れてみませんか?

この記事では、映画の基本情報から、キャスト、あらすじ、そして鑑賞前に知っておくと映画をより楽しめるトリビアまで、たっぷりとご紹介します。映画を見る前の予習や、鑑賞後の復習に、ぜひ役立ててください。

 

『フライミートゥーザムーン』 基本情報

  • 公開日: 2024年7月19日(月面着陸の1969年7月20日の前日!)
  • 上映時間: 132分
  • 監督: グレッグ・バーランティ
  • 出演: スカーレット・ヨハンソン、チャニング・テイタム、ウディ・ハレルソン

 

『フライミートゥーザムーン』 映画評価:どんな人におすすめ?

『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』は月に人類を発たせるための宇宙開発物語を軸に、2人の主人公のラブロマンスが展開していくストーリです。加えて、月に人類は本当に立ったのかという、昔からのフェイク陰謀論を絡ませて展開していきます。

コメディ要素も含まれており、下記のような方には面白い映画ではないかと思います。

  1. 宇宙や科学に興味がある人:
    私自身、北海道の大樹町のロケット打ち上げ施設(堀江貴文さんがロケット打ち上げに活用)の見学をしてからロケットに興味をもちました。この映画はそんな方にもきっと刺さるはずです。
  2. 『下町ロケット』や『宇宙兄弟』などの宇宙開発ストーリーが好きな方: これらの作品のように、人間ドラマと宇宙開発が交錯する物語が好きな方にもおすすめです。
  3. 1960年代のノスタルジックな雰囲気のロマンチックコメディが好きな方: どこか懐かしい雰囲気と、ロマンチックコメディーが楽しめます。

 

『フライミートゥーザムーン』 キャストとあらすじ(一部ネタバレあり)

ストーリーは、1969年のアポロ11号の月面着陸を背景に、もしもNASAが月面着陸を偽装するための映像を撮影していたら、というフィクションを描いています。映画は、アポロ11号の月面着陸が実際には行われなかったというウワサを織り交ぜながら、スカーレット・ヨハンソン演じるPRマーケティングのプロであるケリーとチャニング・テイタム演じる発射責任者、コール、Fake映像の撮影を命じる謎多き政府関係者モー(ウディ・ハレルソン)の3人が中心となって物語が展開します。

物語の舞台である1969年。ケネディ大統領が今後10年以内に人間を月に着陸させ、安全に地球に帰還させるという目標の達成に我が国民が取り組むべきと確信しています。」と表明してから8年が経過しています。

この時点で計画は達成できておらず、国民の関心も薄れ、予算も削られてきています。ケリーはNASAの名誉を守るために奮闘し、予算と注目が集まるロケット打ち上げを盛り上げるためにプロモーションの手腕を発揮します。”人類初の月面着陸”というを栄誉をネタにスポンサーを集めたり、宇宙飛行士に似せた俳優を起用したりして、計画のプロモーションに大活躍します。

実直な発射責任者のコールはこれに反発を覚えますが、政府の方針なのでしぶしぶ従います。手段は違えど、発射成功への目的を共にするケリーとコールは徐々にひかれあい始めます。

そこへモー(ウディ・ハレルソン)から月面着陸が不成功に終わった場合の保険として、偽の月面着陸シーンの撮影を命じられます。これを秘密裏に進めざるを得なくなったケリーが実直なコールに対して心理的な葛藤を抱きます。最後に向かって、実際の映像を全世界に流すのか、Fakeで全世界をだますのか、一気に話が進んでいきます。

 

『フライミートゥーザムーン』 楽しむためのトリビア①: 同名の曲と映画の関係

私がこの映画を選んだ理由の一つとして、好きな曲と同タイトルというのがありました。単なる洒落だろうと思っていましたら、違っていました。

フランク・シナトラの「フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン」は、人類が月面で最初に聴いた曲でした。

1969年、アポロ11号が人類初の月面着陸を成功させました。この歴史的な瞬間に、宇宙飛行士たちは船内でこの曲を聴いていたとされています。ニール・アームストロング船長を含む3人の宇宙飛行士が、月に向かう途中でこの曲を楽しんでいたことが報告されています。

「フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン」は、1954年にバート・ハワードによって作られた曲で、当初は「イン・アザー・ワーズ」というタイトルでした。1960年代に入り、フランク・シナトラのバージョンが大ヒットし、広く知られるようになりました。

この曲が人気を博した時期は、アメリカがアポロ計画を進めていた時期と重なります。「私を月に連れて行って」という歌詞は、当時の宇宙開発への熱狂と人々の夢を象徴するものとなりました。

月面着陸の際、この曲が世界中に流れたことで、「フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン」は文字通り月に旅した最初の曲となりました。この出来事により、曲の意味がより深く、より特別なものになったそうです。

この曲と月面着陸のエピソードは、音楽と科学技術の進歩が交差した象徴的な瞬間として、今でも多くの人々の記憶に残っている様です。

 

『フライミートゥーザムーン』 楽しむためのトリビア②: アポロ11号月面着陸の捏造説

捏造説の主張

  1. 映像の不自然さ
    • 影の方向が異なる、星が映っていない、旗がはためいている。
  2. 技術的な不可能性
    • 当時の技術で月面着陸と帰還は不可能だった。
  3. 放射線の問題
    • ヴァン・アレン帯を通過する際に致命的な放射線を浴びるはず。
  4. 内部証言
    • 元NASA職員などが月面着陸はスタジオで撮影されたと証言している。

反証

  1. 映像の不自然さ
    • 影の方向は複数の光源によるもので、星は露出時間の短さで映らない。旗の動きは月面での慣性によるもの。
  2. 技術的な可能性
    • アポロ計画は多くの計画とテストにより、技術的に実行可能だった。
  3. 放射線の問題
    • 短時間でヴァン・アレン帯を通過し、防護対策も施されていた。
  4. 内部証言の信憑性
    • 多くの証言は検証が不十分で、科学的証拠に基づかない。

これらの反証により、アポロ11号の月面着陸が実際に行われたという立場が広く支持されているようです。私の感想、本当のところはどうなんでしょうね。でもロケット技術により様々な恩恵を受けているので、宇宙開発は実際に進んでいるのでしょう。

 

『フライミートゥーザムーン』 登場人物の演技と役割

登場人物の演技も見どころです。特に、スカーレット・ヨハンソン演じるケリーは、華やかな外見とは裏腹に、複雑な内面を持つ魅力的なキャラクターです。PRのプロとしての鋭い洞察力と使命感を見事に表現しています。同時にケリー自身の過去、それに影響される人生から来る心理的葛藤をうまく演じています。

チャニング・テイタムが演じる実直なNASAの発射責任者、コールは、映画全体に緊張感とユーモアをもたらしています。彼もアポロ1号の発射事故への責任を負いながら、月面着陸に向けてプロジェクトを推進していきます。テイタムはこの映画では、1960年代の容姿、マッチョな体格がとても印象に残ります。元々の経歴は、モデルから始まって、キレッキレのダンサー役で注目を浴びるなど、この映画から入った方には意外な一面ももっています。着実に演技の幅を広げていっている俳優と私は思います。

ウディ・ハレルソンも謎が多い政府関係者モーをうまく演じています。闇を感じさせるその演技は時代背景をうまく演じているように私は感じました。

総じて彼らの演技は1960年代のアメリカの雰囲気をよく再現しており、観客をその時代に引き込む力があります。

 

『フライミートゥーザムーン』 監督グレッグ・バーランティの意図

監督のグレッグ・バーランティは、歴史的事実を尊重しつつもフィクションを通じて新たな視点を提供しています。映画はエンターテインメント性と歴史への敬意をバランスよく保ちながら、観客に「if」の世界を体験させてくれます。スカーレット・ヨハンソンとチャニング・テイタムが演じるキャラクターの人間模様も絡められており、世紀のフェイクなのか、それとも真実なのかを楽しむことができる映画と私は感じました。

 

【まとめ】

『フライミートゥーザムーン』は、宇宙開発の歴史に興味がある方だけでなく、映画そのものを楽しみたい方にもおすすめの作品です。歴史とフィクションが絶妙にブレンドされた、この映画の世界にぜひ足を運んでみてください。

この記事が、あなたの映画鑑賞の参考になれば幸いです。

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