Last Updated on 2025年3月18日 by フカミ
『モアナと伝説の海2』でのマウイの「スマホ」発言。この謎セリフを徹底考察。シーンの解説とそれにつながるマウイのキャラクター考察。このセリフを「メタジョーク」と「未来視能力」の二つの観点から考察していきます。
映画『モアナ2』観てて、「え?今マウイなんて言った?」って思わず二度見しちゃった人、いませんか?確かに聞こえた「スマホ」って単語。古代ポリネシアの物語なのに、現代テクノロジーの話が飛び出して、正直筆者も「聞き間違いかな?」って思いました。でもね、あれホントに「スマホ」って言ってたんですよ!今回はこの奇妙な台詞の謎に迫ってみたいと思います。
この記事のポイントは次の通りです。
- 「スマホ」発言シーンの解説
- 発言につながるマウイのキャラクター解説
- メタジョークとしての「スマホ」発言の考察
- マウイの未来予知能力としての「スマホ」発言の考察
これらの解説・考察を通じて、マウイの謎発言を深掘りしていきます。
『モアナと伝説の海2』マウイの謎セリフ「スマホ」・「2000年後にわかるさ」の背景を解説
『モアナと伝説の海2』で半神マウイが放った「スマホ」発言(英語版では「バットダイアル」)。2000年前の世界観でこんな単語が出てくるなんて、違和感しかないですよね。でも実は、この一見場違いな言葉には、いくつかの解釈があるんです。
<スマホ発言のシーン>
このセリフが登場するのは、マタンギの二枚貝から脱出したあと。モアナが星を頼りにモトゥフェトゥ島を目指すって言ったときに、マウイが「それってお尻のポケットに入れたスマホで間違えてボタン押しちゃっただけかもね」みたいなこと言うんですよ。
モアナとロトは当然、「はぁ?」って感じの表情。そしたらマウイが「大丈夫、2000年後にはわかるから」ってサラッと言い放つんです。
うちの子どもはこの場面で首をかしげてましたね。「パパ、スマホって何?」って(笑)。古代ポリネシアの世界にスマホなんて出てくるはずないのに、このギャップがなんとも面白い。よく考えたら、これぞマウイらしい茶目っ気たっぷりの発言かも。
ちなみに英語版の「バットダイアル」っていうのは、ポケットやバッグに入れたスマホが、お尻が当たって勝手に電話かけちゃうことなんですよね。思わぬ人に繋がっちゃって赤っ恥…なんて経験、あるあるですよね(筆者は何度もやらかしてます😅)。
この謎発言、大きく分けて二つの見方ができそうです。一つは「観客に向けたメタなジョーク」、もう一つは「マウイの未来予知能力の表れ」。どっちが正解なんでしょうね?
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『モアナ2』マウイがスマホをなぜ知っている?:理由とは?未来予知かジョークか
さて、マウイの突然の「スマホ」発言。これをどう解釈すれば良いんでしょう?考えられる可能性を見ていきましょう。
まずは「メタジョーク」説と「未来予知能力」説の二つを表で整理しました。
比較項目 | メタジョーク | 未来予知能力 |
---|---|---|
根拠 | ・ディズニー映画では観客に向けた「メタ的なウィンク」がよく使われる。 ・前作でも「ツイート」発言など現代的なジョークが登場。 |
・ ポリネシア神話でマウイは時間や自然現象に干渉する力を持つ。 ・ 「2000年後」という具体的な数字が未来視を示唆。 |
映画内での描写 | ・ マウイが「バットダイアル」と発言し、一瞬カメラ(観客)を見るような仕草をする。 ・ キャラクターと観客を直接つなげる「第四の壁」を破る演出。 |
・ 「ポータル」など時空間を超える要素が登場。 ・ マウイのタトゥーや釣り針が神話的能力を象徴している。 |
ポリネシア神話との関連性 | ・ 直接的な関連性は薄いが、トリックスターとしての性格は神話に由来している。 | ・ マウイが太陽を遅らせた逸話など、時間に干渉する力が描かれている。 ・ 預言者的存在との関連性も示唆される。 |
観客への影響 | ・ 観客に笑いと驚きを提供し、大人も楽しめるユーモアとして機能。 | ・ マウイのキャラクターに神秘性を加え、続編への期待感を高める可能性。 |
弱点・課題 | ・ 一部の観客には時代設定とのギャップが違和感として受け取られる可能性あり。 | ・ 映画内で未来視能力について明確な説明がなく、あくまで仮説の域を出ない。 |
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作品自体をネタにしたメタジョーク
まず一つ目の解釈は、これが純粋に観客向けの「メタジョーク」だという見方。映画の世界から一瞬だけはみ出して、観客に向かって「ウィンク」するような遊び心ですね。
実際、よく見るとマウイがこのセリフを言うとき、ちょっとだけカメラ(つまり観客)の方をちらっと見るんですよ。これ、映画とかドラマでたまにある「第四の壁を破る」テクニックって言うやつです。「これはフィクションだよ」ってちょっとだけバラしちゃう瞬間ってことですね。
前作でもマウイは「ツイート」って言ってましたよね。あれも同じノリだったんだなって今になって納得。ディズニー映画ってこういう大人向けの小ネタよく仕込んでるんですよね。子ども向け作品だけど、親も楽しめる要素を忘れない。さすがです。
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未来予知能力の可能性
でもね、もう一つの見方もあるんです。マウイには本当に未来を見通す力があるんじゃないか、という解釈。
ポリネシア神話のマウイって、すごいんですよ。太陽の動きを遅くしたり、島を海から引き上げたり。時間や自然の法則を自由に操る存在として語り継がれてきました。だったら、未来の断片的なビジョンを見ることくらい、できても不思議じゃないかも?
特に気になるのは「2000年後にはわかる」って、具体的な数字を出していること。なんか根拠がありそうじゃないですか?ただのノリで言ったにしては、ピンポイントすぎる気がするんですよね…。
映画では神々の島へ行くポータルとか出てきますよね。空間だけじゃなくて、もしかしたら時間にも影響してるのかも?マウイがそういうポータル的なものを通じて現代の断片を見てたとしたら…なんて考えると、ちょっとワクワクしませんか?
正直、メタジョーク説の方が単純で説明しやすいんですけど、神話的な解釈も捨てがたい。筆者的には、両方の要素が混ざってるんじゃないかなって思ってます。脚本家の遊び心と作品世界の深みが絶妙に融合した瞬間だったのかも。
次は、マウイっていう存在自体について、もう少し掘り下げてみましょうか。ポリネシア神話におけるマウイの立ち位置を知ると、この発言の意味もより深く理解できるかもしれません。
ポリネシア神話と未来予知:マウイのキャラクター性とその背景
マウイの「スマホ」発言の謎をもっと掘り下げるため、彼のキャラクター性とポリネシア神話での位置づけを見ていきましょう。
「モアナと伝説の海」シリーズでのマウイってどんなキャラ?
ポリネシア神話を組み入れた「モアナと伝説の海」では、マウイは数多くの超自然的な能力を持つ半神半人です。その中には、時間や自然現象に干渉する能力も含まれています。
『モアナ』シリーズでのマウイは、こんな特徴を持つキャラクターとして描かれてます:
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とんでもなく長生き(推定5000歳!)
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めちゃくちゃ陽気で自信家だけど、どこか憎めない
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ポリネシア神話では「文明の恩人」的な存在
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いたずら好きで予測不能な行動をする「トリックスター」
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時間に干渉する力(太陽を遅らせた伝説アリ)
特に最後の特徴、面白くないですか?マウイは太陽の動きを遅くして、人間が作業する時間を長くしてあげたという神話があるんです。つまり、時間そのものを操る力を持ってるってこと。だったら未来をちょっとだけ覗き見る能力があっても、おかしくはないんじゃ…?
マウイの声優、尾上松也さんの演技も素晴らしかったですよね。あのちょっとふざけた感じの中にも威厳がある声色が、マウイの「半神」という立ち位置にぴったりでした。特に「スマホ」発言のときの、どこか意味ありげな感じが絶妙で。
ポリネシア神話の中の「預言者」としての側面
実は調べてみると、タヒチの伝承には「預言者マウイ」という人物が出てくるんです。
この「預言者マウイ」は、映画に出てくる半神マウイとは別人みたいなんですが、西洋の船(伝統的なポリネシアのカヌーとは違う船)がやってくることを予言したと伝えられてます。つまり、ポリネシアの神話世界では「マウイ」という名前と「未来を見通す能力」が無関係じゃないってことなんですよね。
『モアナ』シリーズって、色んなポリネシアの島々の神話や伝承を上手く取り入れてますよね。だから「預言者マウイ」の要素も、どこかに紛れ込んでる可能性はあると思うんです。
映画製作陣は本当にポリネシア文化をよく研究してるなぁと感心します。「スマホ」発言も、単なるギャグで済ませず、もしかしたら神話的な深みを持たせようとしたのかも。
個人的には、『モアナ2』を子どもと一緒に観てて「スマホって何?」って聞かれたとき、「それはね…」って説明しながら、こういう映画の裏側も話せるのって素敵だなって思いました。親子の会話のきっかけにもなって一石二鳥。
さて、次のセクションでは「メタジョーク」としての側面をもっと掘り下げてみましょう。ディズニーならではの観客サービス、その狙いは何なのか?
メタジョークとしての「スマホ発言」:観客へのメッセージとは
『モアナ2』でのマウイの「スマホ」発言。これを観客へのユーモアとして見ると、また違った魅力が見えてきます。
- 観客と作品をつながるメタジョーク
ディズニー映画って、子どもはもちろん大人も楽しめる要素が散りばめられてますよね。「スマホ」発言もまさにそう。古代ポリネシアの世界に現代用語を持ち込むことで、一瞬「あれ?」と思わせて笑いを誘う。
言ってみれば「ここだけの話」って感じで観客に語りかけてるような瞬間なんです。「これはファンタジーだよ」って思い出させつつも、マウイの茶目っ気を強調する効果もある。一石二鳥ですよね。
うちの5歳の娘はこのシーン、きょとんとしてましたね。でも隣で見てた妻とは「今のわかった?」って目で合図しあって小さく笑っちゃいました。年齢によって受け取り方が違うっていうのも、ディズニーならではだなって。
- 前作からの連続性
よく考えたら、前作『モアナと伝説の海』でマウイは「ツイート」って言ってましたよね。あれも同じようなメタジョーク。こういう一貫性があるってことは、マウイのキャラクター設定として「時代を超えた発言をする」ってのが意図的に組み込まれてるんだろうなぁ。トリックスターとしての彼の立ち位置にピッタリですよね。予測不能で、ちょっと常識はずれなことを言ったり、やったりする。ディズニー映画の中でもメタジョークって結構あって、『アナ雪2』のオラフの「サマンサ」発言とか有名ですよね。あのシーンはわりとはっきりしたギャグだったんですけど、『モアナ2』のスマホ発言はホントさらっと流れちゃうから、「え?今なんて?」ってなった人多いんじゃないかな。
友達とこの映画の話したとき、「あのスマホの話どういう意味?」って聞かれて、「実はね…」って説明したら「そういう意味だったのか!」って盛り上がりました。こういう小ネタが映画の楽しみ方を広げてくれるんですよね。
次のセクションでは、もう一つの解釈「未来視能力の表れ」という可能性について深掘りしてみましょう。単なるジョークなのか、それとも続編への伏線なのか…?
『モアナと伝説の海2』マウイのスマホ発言は伏線?映画内で示唆される未来視のヒント
もしマウイの「スマホ」発言が単なるジョークじゃなくて、彼の秘められた能力の表れだとしたら?映画の中には、そう考えさせるヒントがあるかもしれません。
<未来視を暗示する要素たち>
映画内外の要素から、マウイの未来視能力の可能性を探ってみました:
要素 | 内容と関連性 |
---|---|
太陽を遅らせる力 | 神話でマウイは太陽の動きを遅くしたとされてて、これって時間そのものをコントロールする力ですよね。未来が見えても不思議じゃないかも。 |
半神という立場 | 神々に育てられた半神のマウイ。人間には理解できない能力を持ってるはず。でも半分人間だから、未来視も完璧じゃなくて断片的なのかも。 |
ポータルの存在 | 映画に出てくるポータル。空間だけじゃなく時間にも繋がってる可能性はない?マウイがそれ使って未来を見た可能性も? |
個人的に気になるのは、映画でモアナが半神になっちゃうところ。ということは時間や空間を超えた力を持つ存在が増えたってことですよね?マウイとモアナが未来にも関わる可能性…考えたらワクワクしません?
『モアナ2』全体を通して「過去と未来をつなぐ」ってテーマが何度も出てくるんですよね。マウイの「2000年後」発言も、この大きなテーマの一部なのかも。
続編への期待
実はエンドクレジットよーく見ると、嵐の神ナロとの決着ついてないんですよね。三部作になるんじゃないかって噂もあるし。
最終章で時間を超えた冒険が描かれるとしたら…!?マウイの「スマホ」発言が実は伏線だった、なんて展開あり得るかも!ディズニーってこういう細かい伏線好きですからね。
先日、子どもと映画館出た後に「マウイの言ってたスマホって何?」って聞かれて、「それはね…」って説明してたら、急に「もしかして未来が見えるの?」って言い出して。子どもの発想力ってすごいなぁって思いましたね。大人が考えつかないような視点持ってたり。
筆者としては、メタジョーク説が自然だとは思うんですけど、でもこういうファンタジー作品だからこそ、未来視説も楽しめる。どっちに転んでも面白い。それがディズニーマジックなんでしょうね。
『モアナ3』あるのかな?あったら絶対観に行きます。マウイの謎発言の真相がわかるかも?今から楽しみです。
まとめ
ここまでマウイの「スマホ」・「2000年後にはわかるさ」発言の意味を考察してきました。
ポイントは
- 観客と作品をつなぐメタジョークの可能性
- マウイの隠された能力しての未来視の力
ここまでのモアナの2作品を見た段階では、前者のメタジョークの可能性が濃厚だと考えています。
しかしながら、続編まで考えると、マウイが何らかの未来視能力を持っている可能性も捨てきれません。理由は:
- 2作品に渡って、古代ポリネシア文化を丁寧に描きながら、同時に時代背景を飛び越えたテクノロジー(スマホ)ジョークを盛り込んできている
- 今作では空間を飛び越えるポータル(ワープ)概念まで出現
- 深読みすれば、デミゴッドになったモアナは、マウイ(推定年齢5000歳)と同様に、時代を超えて生き続ける可能性
- モアナは「過去と未来がつながる」体現者になる可能性
ここまでくると、続編では、時空を飛び越える展開もありえるかもと考えてしまいます。そうなるとマウイが未来を視る能力を表に出していないだけとも考えてしまいます。
クレジットを見る限り、ナロとの決着もついていませんし、続編を楽しみに待ちたいと思います。
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